SORA特集 Vol.9

名店の極上“ジビエおせち”

撮影:若杉憲司
お正月のお祝い料理といえば、「おせち料理」。今、食通の間で話題になっている“日本唯一”のおせち料理があるという。それが、野生の鳥獣と発酵料理をお重一杯に詰め込んだおせち料理、すなわち“ジビエおせち”だ。

限定30食!の食材とは?

「徳山鮓」正面玄関
「徳山鮓」正面玄関
“ジビエおせち”は、滋賀県余呉湖(よごこ)のほとりにある「徳山鮓(とくやまずし)」でつくられている。「徳山鮓」は予約が取りにくいことでも有名な「オーベルジュ(宿泊できる料理店)」。
静かな湖面から「鏡湖」とも呼ばれる余呉湖
静かな湖面から「鏡湖」とも呼ばれる余呉湖
そもそも、おせち料理は、平安時代には食べられていたとも言われる日本の伝統料理、暦の上の節句につくられる「御節料理」を指す。
節句には、1月7日の七草の節句、3月3日の桃の節句・ひな祭り、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕、9月9日の重陽(ちょうよう)の5つがあり、最初の節句にあたるお正月に食べられるのが、現在のおせち料理にあたる。

湖北余呉の恵みに感謝

“ジビエおせち”には地元産の自然の食材をふんだんに使ってつくられる料理だからこその魅力がある。ジビエを食すことで豊かな土地の元気をいただき、恵まれた自然の深い味わいにふれられる。
限定30食という貴重な“ジビエおせち”。食材入手の事情により内容に多少の変更があるものの、基本的には次のような滋味あふれるメニューとなっている。