「雨が降ると傘を差す」
こんな単純な常識が世界では通用しない!?
世界で1番傘を持っているのはあの国だった!
世界の傘事情をまとめましたのでご覧ください。
「傘をいくつ持っていますか?」と聞いた回答を集計すると、世界での平均は2.4本。また、最も傘を持っているのは日本人で3.3本でした。各国の主要都市の雨日数を分析すると、傘を2本以上所持している国では年間降水日数が150日以上あることがわかりました。やはり、雨の日が多い国ほど、傘を持つ量も増えるようですね。
関東南部、近畿など都市部が上位5位にランクイン。一方、沖縄や宮崎、高知など年間降水量の多い県で傘の所持数が少ない傾向があることがわかりました。最も少ない沖縄では「カタブイ」と呼ばれる急な雨が多いところ。傘は持たずに、雨が降ると雨宿りで済ませる方が多いため、傘の所持数が少ないのかもしれません。
1番使う傘の色を聞いた所、最も多かったのが「紺と青」。特に、中国・台湾・日本で「紺・青派」が優勢で、イギリス・アメリカ・韓国では「黒」の割合が多い結果となりました。また、男女別の結果では、黒は男性、赤と緑は女性の方で人気でした。
全ての世代で1番人気は紺と青。続いて黒と続く世代が多く、傘は落ち着いた色が人気のようです。そんな中、30代女子が赤を好む傾向が強く、男女合わせても30代が1番傘が派手といった結果になりました。20代のビニール傘率が高い要因は、今の20代が学生の頃から、安価で手軽に手に入るようになったことが関係しているようです。
傘を差し始める雨の強さを4段階で聞いた所、一番弱い「ポツポツ」の雨と答えている割合が男性より女性の方が多くなりました。やはり、女性の方が少しの雨でも濡れることを気にするようですね。
関東南部、近畿など都市部が上位3位にランクイン。1位の東京では、5人に1人がポツポツ程度の雨で傘を差すと回答しています。上位ほど少しの雨でも傘を差す人が多い傾向になっています。弱い雨を気にしないのは山形、岩手ですが、強い雨を気にしないのは高知と沖縄となりました。この2県は、年間の降水量が多く、強い雨にも慣れているようです。
いつも使っている傘の種類を聞いた所、世界での傘のスタンダードはコンパクトに持ち運びができる折りたたみ傘という結果となりました。特に、中国や台湾、インドやロシアでは特に折りたたみ傘を好む傾向にあることがわかりました。
世界で人気の折りたたみ傘は、日本ではわずか2割の愛用率。女性の7割が長傘で大人気。男性の4人に1人は折りたたみ傘で男性は折りたたみ傘も人気のようです。鹿児島はビニール傘所持率がダントツで少ない9%。使い捨てのイメージが濃いビニール傘の使用が1番少ない=エコな県と言えそうです。
一年間の傘の購入数を聞いた所、世界での平均は1.14本。回答国の中で1番多かったのはアフリカの2国「タンザニア」と「南アフリカ」でした。
なんと日本人は平均すると年間に1本も傘を買わない結果となりました。震災前に同じ質問をしたときは2.32本。日本人の物に対する価値観が変わったことが大きな要因かもしれません。また1番購入数が少ないのは、山形県。実は山形県は1番天気予報を確認する県。これは6年前に調査したときも同様の結果となりました。天気予報をしっかり確認することで傘の出費を抑えることができるようです。
「傘1本にいくら払いますか?」の結果を集計すると、世界での平均で12ドルとなりました。日本は世界水準の約2倍の額!また、アメリカは13ドル、イギリス16ドル。日本は世界の中でも、傘にお金をかけている方だということがわかりました。
男性と女性を比べると、女性のほうが傘にかける費用が高い結果となりました。年代別で見ると10代、20代は予算が低く、安価な傘を気楽に購入する傾向があるため、傘の購入数は多くなっています。また、震災前に行った時よりも、傘1本への費用が476円アップ。年間に買う本数は減っているものの、購入費用は上がり、良いものを長く使う人が増えたようです。
これまでに紛失してきた傘の本数を聞いた所、世界での平均は4.6本。日本の平均と大きく変わらない結果となりました。
男性は女性よりも約2倍失くす結果に。通勤が多い男性の方が、通勤途中や職場など、紛失機会が多いのかもしれません。 また、失くしやすさは雨の降り方に関係している可能性があります。
「雨で服が濡れるのは気になりますか?」と聞いた所、最も雨に濡れるのを嫌がったのはイギリス人で、約4割の人が「とても気になる」と答えました。一方で「全く気にならない」回答が多かったのはアメリカ人でした。
4人に1人が雨に濡れるのがとても気になり、県別で見ると東京と福岡が1位で、そのあとは関東南部の県が続いてランクイン。関東の人ほど雨にセンシティブのようです。
「1日に天気予報を何回確認しますか?」と聞いた所、世界平均は2.3回。国別で見ると、1番多かったのは韓国で3.5回、ついで日本の3.4回という結果になりました。
山形県は全国で1番天気予報をチェックしている県。傘を1番買わない県も山形県。実は6年前の調査時にも2つの質問で同じ結果になりました。これから山形は天気予報を見ているから傘を買わなくて済んでいる可能性があります。天気予報をこまめに確認することで雨に事前に備えるこができるようです。こまめに天気予報をチェックして雨と上手に付き合っていきましょう。
グローバルアプリ「Sunnycomb」とともに、世界の傘事情を追ってみました。 雨の季節のある日本は、傘や雨に対する意識は世界水準よりも少し高めなことがわかりました。世界で見ると日は雨の多い国。上手に付き合って行きましょう!