警戒レベル4(最高)を継続発表
インドネシアの火山地質災害防災センター(CVGHM)は国民に向けて、シナブン山の警戒レベルを4段階中最高のレベル4(AWAS)と発表しています。シナブン山では2010年以降、活発な噴火活動を繰り返しており、2015年6月から警戒レベル4を継続発表しています。警戒区域内では火砕流などが襲来する可能性があるため、政府などは決して立ち入ることの無いよう呼びかけています。
航空機の運航に影響のおそれ
またCVGHMは、航空向けカラーコードについて、4段階中最も上のランクであるRedを発表しました。噴火により火山灰が大気中に放出されたため、それを吸い込むとエンジンの出力停止など航空機の運航へ重大な影響を及ぼすおそれがあるためです。航空機は通常、高度1万〜1万3千メートルを巡航するため、上空を通過予定の国際線等もルートの迂回等の影響が出る可能性があります。
衛星からも噴煙を確認
噴煙は大気下層では南から南東方向に、上層では北西から北へ流れており、ひまわり8号による観測でもその様子が捉えられています。日本時間の18時現在、噴火は一旦落ち着いており、噴煙は徐々に薄くなっています。
現地の報道によると、今のところ噴火による人命への被害は確認されていないとのことです。
〔リンク〕国内 火山情報
現地の報道によると、今のところ噴火による人命への被害は確認されていないとのことです。
〔リンク〕国内 火山情報