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【週刊地震情報】青森沖でM6.2、アラスカ沖ではM7.9の地震

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2018/01/28 16:16 ウェザーニュース

最近一週間の地震回数は前の週とほぼ同じ水準です。震度3以上の回数は3回と強い揺れを感じる地震は増加しました。(1月22日~27日の集計)
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国内:青森県東方沖でM6.2発生

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1月24日19時51分頃、青森県東方沖を震源とするM6.2の地震が発生、北海道や東北北部で最大震度4を観測しました。気象庁の観測範囲におけるM6以上の地震は今年初で、去年11月16日、八丈島東方沖(M6.0)で発生して以来になります。

東日本大震災の余震域からはやや北に外れたエリアですが、太平洋プレートの潜り込みによる地震が発生しやすく、M6以上だけで見ても2014年10月11日や8月10日に。M5以上は最近5年間で10回起きています。

今回の震源よりも沖合では、1968年5月16日にM7.9とM7.5が立て続けに発生、3mを超える津波が押し寄せました。(この地震は気象庁の区分による震源が青森県東方沖ではあるものの、1968年十勝沖地震と命名されている)

他の三陸沖と同様、規模の大きな地震が発生した場合は、揺れだけではなく津波の危険性も高いエリアといえそうです。

世界:アラスカ沖でM7.9の地震発生、大きな津波は起きず

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アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は5回発生しました。23日にはアラスカ沖でM7.9の地震が発生し、津波が懸念されました。横ずれ型の地震だったため、規模の割に津波は小さく、震源近くの観測点でも10cm程度の潮位変動に留まっています。

アラスカ沖では地質調査所の記録に残る中で過去2番めの規模となる、M9.2の地震が1964年に発生し、この時は日本にも津波が押し寄せました。断層の方向などから、日本への津波が到達しにくいエリアではありますが、規模によっては注意が必要となります。

近年、M8を超える地震はないものの、アラスカ湾周辺では2012年にM7.8、2013年にM7.5、そして今回M7.9と大きな地震が発生しており、世界的に見ても活動が活発なエリアと考えられます。
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