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【阪神・淡路大震災から23年】あなたの町の大地震発生の確率は?

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2018/01/18 14:46 ウェザーニュース

※高知市の今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率に誤りがありましたので修正いたしました。(2018.1.18)
※「あなたが住む地域の確率は?」の文章において、誤解を生む表現がありましたので、追記・修正いたしました。(2018.1.17)


23年前の1月17日に発生した阪神・淡路大震災。神戸を中心に多大な犠牲者と被害を出したましたが、「神戸は大きな地震が起こらない」と思っていた人が多かったそうです。しかし、地震は日本列島のどこで起きてもおかしくないとみられています。

地域により確率に大きな差

下の地図は、政府の地震調査研究推進本部が昨年4月に公表した「全国地震動予測地図(2017年版)」の中の1枚です。今後30年以内に震度6弱以上の揺れが起きる確率を5段階の色で表しています。

box1
解説によると、確率が0.1%は約3万年に1度、3%は約1000年に1度、6%は約500年に1度、26%は約100年に1度程度、震度6弱以上の揺れに見舞われるとしています。

地震は、大きく直下型と海溝型の2つに分けられますが、この予測地図は両方を合わせた地震の確率を示しています。そのため、海溝型地震で揺れやすい沿岸部の確率が高く、内陸部は低くなっていて、地域により大きな差があります。

あなたが住む地域の確率は?

box3
「地震動予測地図」にはありませんが、都道府県庁所在地の確率も公表されています。
全体的に見ると北海道東部、関東地方、東海地方、紀伊半島、四国の確率が高くなっています。

下記に47都道府県庁所在地の確率を掲載したので、あなたが住む地域を確認してください。ただし、確率に差はあっても、日本では地震がいつ、どこで起こってもおかしくないことがわかります。確率が低いから安全という訳ではありませんし、どこかで大地震が発生すれは、その周辺も大きな揺れに見舞われる事になります。どこの町に住んでいても、しっかりとした備えが必要となります。

【今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率=都道府県庁所在地】

札幌市……0.92%
青森市……5.2%
盛岡市……4.3%
仙台市……5.8%
秋田市……8.0%
山形市……3.6%
福島市……6.7%
水戸市……81%
宇都宮市……13%
前橋市……7.0%
さいたま市……55%
千葉市……85%
東京都……47%
横浜市……81%
新潟市……13%
富山市……5.2%
金沢市……6.5%
福井市……13%
甲府市……49%
長野市……5.7%
岐阜市……27%
静岡市……69%
名古屋市……46%
津市……63%
大津市……11%
京都市……13%
大阪市……56%
神戸市……45%
奈良市……61%
和歌山市……58%
鳥取市……5.6%
松江市……3.7%
岡山市……42%
広島市……23%
山口市……5.9%
徳島市……72%
高松市……62%
松山市……44%
高知市……74%
福岡市……8.2%
佐賀市……8.2%
長崎市……2.6%
熊本市……7.6%
大分市……56%
宮崎市……44%
鹿児島市……18%
那覇市……20%

地震を防ぐことはできませんが、地震に備えることはできます。家族の安否確認の方法、避難所の確認、非常時持ち出し袋の点検など、大地震が起こったときのことを「正しく怖れ」てシミュレーションすることが大切です。

【地震対策のポイント】(首相官邸「これだけは準備しておこう」より)

家具の転倒防止など


▶タンス…床側をストッパーなどで固定し、天井側をポール式器具で固定する
▶食器棚…L字型金具やワイヤーなどで壁に固定し、開き戸は開かないように留め金をつける
▶本棚…L字型金具やワイヤーなどで壁に固定し、重い本は下に
▶テレビ…粘着マットを敷いて転倒を防ぎ、器具の裏側をワイヤーなどで壁やテレビボードに固定する
▶冷蔵庫…裏側をワイヤーなどで壁に固定する
▶窓ガラス…強化ガラスに替えたり、飛散防止フィルムを貼る

食料・飲料の備蓄


▶飲料水3日分…1人1日3Lが目安
▶食料3日分…ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコなど
▶トイレットペーパー、ティッシュペーパー、マッチ、ローソク、カセットコンロなど

非常用持ち出しバッグ


自宅が被災したとき避難所生活をするために必要なものをバッグに入れておきます

▶飲料水
▶食料(カップ麺、缶詰、ビスケットなど)
▶貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)
▶救急用品(ばんそうこう、包帯、常備薬など)
▶ヘルメット、防災ずきん
▶マスク
▶軍手
▶懐中電灯
▶衣類
▶下着
▶毛布・タオル
▶携帯ラジオ・予備電池
▶携帯電話の充電器
▶使い捨てカイロ
▶ウェットティッシュ
▶洗面用具
▶携帯トイレ

家族同士の安否確認


▶災害用伝言ダイヤル…局番なしの「171」に電話をかけると録音でき、自分の電話番号を知っている家族などが伝言を再生できる
▶災害用伝言板…携帯電話やスマホからインターネットサービスを使用して文字情報を登録し、自分の電話番号を知っている家族などが情報を閲覧できる

避難場所・避難経路の確認


▶避難所…自宅の近くの避難所を自治体のホームページなどで確認する
▶避難経路…事前に避難所までの経路を歩いてみる
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