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二十四節気「大寒」
七十二候「款冬華」
さむ〜い大寒がもたらす重要な役割とは?

2018/01/20 06:58 ウェザーニュース

20日からは二十四節気「大寒(だいかん)」、そして七十二候「款冬華(ふきのはなさく)」。

1年で最も寒いと言われている大寒は、実は私たちにとって非常に重要な時期だってご存知でしたか?

〔リンク〕この先の天候 長期見解

厳しい寒さが菌の繁殖を防ぐ

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大寒の朝に汲んだ水は、1年間腐らないと言われ、昔の人達は長期間保管していたそうです。

今でこそ、きちんと管理された水道水を利用していますが、昔は井戸水を生活に使っていました。
そのため、夏のように、外気温が高い時に汲んだ水というのは、すぐに細菌が繁殖してしまいます。

しかし、大寒の日の朝は凍てつくような寒さ。
その中で雑菌もなかなか繁殖できません。そこから、大寒の水はきれい、質が良いと言われていたようです。

大寒は衛生管理と温度管理のしやすさ◎

大寒は、酒・醤油・味噌などを作るのに非常に適した季節と言われています。
理由としては、先ほど説明した通り、雑菌が繁殖しにくい環境であるため。

さらに、酒などを作る際は温度管理が重要となり、気温が高い時は急激に発酵が進んでしまいます。
つまり、安定的に気温が低いほうがゆっくりじっくり発酵が進むので品質の良いものを作ることができるのです。

寒い季節があるからこそ、春の喜びはひとしお

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「1年で1番寒いなんて勘弁してほしいな…」なんて思う方もたくさんいると思いますが、そんな大寒があるからこそ、春がきた時の喜びはひとしお。

今回の七十二候では、春の使者であるふきのとうが芽を出す頃と伝えています。寒い中、健気に芽吹き始めるふきの生命力に、どこか希望も感じられますよね。

美味しいお酒や味噌作りに一役買っていることはもちろん、新たな季節への喜びをもたらしてくれるという意味でも、大寒は非常に重要な役割を果たしているのです。

〔リンク〕天気予報・週間予報
〔リンク〕ウェザーニュース記事一覧

参考資料など

【参考・参照元】
マルカワみそ株式会社「なぜ味噌作りは寒仕込みがいいのか?」http://marukawamiso.com/make-miso/20120129.html?utm_source=google&utm_medium=cpc&gclid=EAIaIQobChMI-IS2xsnR2AIVlgMqCh1ZEAbREAAYASAAEgJUFvD_BwE
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