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爆弾低気圧と寒波
大雪・猛吹雪に厳重警戒

2017/12/25 20:02 ウェザーニュース

爆弾低気圧と呼べるほどまで低気圧が猛烈に発達しながら北海道付近を通過。その後は西高東低の冬型の気圧配置となり、強力な寒気が日本付近に南下します。

週後半にかけて北日本を中心に大雪となり、風も非常に強く、外出には危険を伴うほどの暴風に。ライフラインに大きな影響が出る恐れがあります。
>>各地のこの先の天気

低気圧が猛発達「爆弾低気圧」に

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25日(月)9時を基準に解析された予想図
日本海にある低気圧が急速に発達しながら北東進し、25日(月)中には北海道付近を通過する予想です。その後、低気圧は北海道から離れつつ猛発達を続け、まるで台風のような950hPa程度まで気圧が下がる予想となっています。

24日(日)3時の時点で1016hPaだった気圧が、本日3時には984hPaに。24時間で32hPaも下がり、この発達度合いはいわゆる「爆弾低気圧」といえます。
さらに今夜9時には、956hPaまで猛発達する予想です。

低気圧の発達により強烈な寒気が南下

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発達する低気圧の東進により、25日(月)昼以降は西高東低の冬型の気圧配置となって、上空には強烈な寒気が流れ込みます。

今回は上空の寒気が南下しやすい状態が週後半まで継続するため、寒波による影響が長引いてしまう予想です。

今後、大雪に警戒を

25日(月)午前中は北海道でも雨が降っていましたが、午後はだんだんと雪に。このあと、特に北海道や東北・北陸など山沿い中心に多いところでは、29日(金)頃まで1mを超える雪が予想されています。積雪の急増やなだれに警戒が必要です。
また風も非常に強くなっているので、猛吹雪による視界不良にも警戒を。

▼29日(金)9時にかけて予想される総降雪量(多いところ)
 北海道道北日本海側:50-70cm
 北海道日本海側平地:30~50cm
 北海道山沿い   :120~150cm

 東北日本海側平地:60~80cm
 東北山沿い   :100~130cm
 東北太平洋側平地:5~10cm
 東北太平洋側内陸:40~60cm

 北陸平地 :30~40cm
 北陸山沿い:200cm強

 関東北部山沿い:50~70cm
 東海北部・長野:40~60cm

 山陰・近畿北部山沿い:30~40cm

>>大雪ピンポイント予報

外出危険な暴風に

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海沿いの地域を中心に風の強い状態が続き、暴風や猛吹雪に警戒が必要です。
すでに北海道では瞬間的には30m/sを超える暴風が吹いています。この暴風により東北新幹線も一時的に運転見合わせが発生しました。

<25日(月)11時までに観測した最大瞬間風速>
 米岡(北海道)  35.5 m/s
 奥尻(北海道)  35.1 m/s
 宇登呂(北海道) 32.9 m/s
 室蘭(北海道)  32.8 m/s
 
▼26日(火)にかけての最大瞬間風速の予想
 北海道 40~45m/s
 東北北部 35~40m/s
 東北南部 30~35m/s
 北陸・東海沿岸・伊豆諸島 25~30m/s
 関東南部 15~20m/s

これにより、交通機関に影響が出ています。交通機関をお使いの際は、最新情報を確認してからお出かけください。

>>現在発表されている警報・注意報
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