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冬至は「柚子湯」がピンチ!? 台風の影響で柚子が品薄・割高

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2017/12/18 06:30 ウェザーニュース

今年の冬至は12月22日(金)。冬至には「柚子湯」に入るという人が多いかと思います。しかし、今年は品薄、割高になるため、早めに入手しておいたほうが良さそうです。

柚子が品薄、例年の3割高

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柚子は「なます」など正月料理にも使われる
「例年だと12月には柚子がどっと入荷して値段も下がるのですが、今年は品薄で、値段も3割ほど高くなっています」と言うのは、スーパーマーケット、アキダイ(本店・東京都練馬区)の秋葉弘道社長です。

12月14日のアキダイの店頭価格は、徳島産が2個198円、高知県産が2個238円。アキダイは価格設定を安くしているので、他のスーパーなら1個150〜180円はするそうです。

「柚子は白菜漬けに使ったり、おせち料理に欠かせませんが、需要のピークは冬至の柚子湯。柚子湯に入れるのは傷がついている下級品でいいのですが、それが品切れになって、高い柚子を使わざるを得なくなるかもしれません」と秋葉社長。

一大産地が台風被害で出荷半減

柚子は年間1万5000〜2万t収穫されますが、その半分は高知県産。なぜ出荷量が少ないのか、高知県園芸連に聞きました。

「柚子は11月中に収穫を終えましたが、出荷できるのは例年の半分です。今年は裏年にあたる上に、台風21号で落下したり傷ついたものが多いからです。特上品1箱(1.5kg)の出荷価格が例年は2000〜2500円ですが、今年は3000〜3500円。ざっと4割ほど上がっています」

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収穫は11月中に終える
柚子は収穫量が多い「表年」、収穫量が少ない「裏年」を交互に繰り返すそうです。残念ながら今年は裏年に当たったために収穫量が少なかったのです。

それに加えて、総選挙の投票日に日本列島を直撃した超大型の台風21号が高知県の柚子畑を襲ったと言うのです。

10月の台風が12月の柚子湯のピンチを招いているのです。「柚子湯は絶対欠かせない」という人は、柚子を早めに入手したほうがよさそうです。