「十勝岳温泉には3軒の湯宿がありますが、そのもっとも高い位置、車道の終点に建つのが湯元凌雲閣。標高1280m、北海道の湯宿としては最高所に建っています。圧巻は、露天風呂からの眺望で、正面に十勝岳連峰南部に連なる上ホロカメットク山や富良野岳の雪山が迫る風景はまさに絶景。夜は満天の星を仰ぎ、富良野市街の夜景も望めます」(飯出さん)

《泉質》カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉ほか
《宿泊料金》1泊2食9,720円～
《住所》北海道空知郡上富良野町十勝岳温泉

「魚沼コシヒカリの本場、そして名うての豪雪地帯で知られる南魚沼市の大沢山温泉にある佳宿。温泉を多く取り上げてきた雑誌『自遊人』発行元が、宿を買い取り、2014年5月にスタイリッシュで斬新な発想のもとにリニューアルオープンさせた湯宿です。

湯処『天の川』の露天風呂からは、日本百名山に数えられる巻機山（まきはたやま）をはじめとする上信越国境の峰々を一望でき、特に厳冬期の雪山の眺望が素晴らしいです。名称どおり、天の川が輝く夜間も魅力的」(飯出さん)

《泉質》ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
《宿泊料金》1泊2食34,344円(1名1室利用時)〜
《住所》新潟県南魚沼市大沢1209-6

「木島平村の山間部、山の中腹に建つ日帰り温泉施設。露天風呂からの眺望は素晴らしく、目の前に高社山、遠く北アルプスを望む抜群のロケーションにあります。

より眺望のきく8時からの営業なので、景色を楽しむのなら早い時間に訪れることをおすすめします。木造りの内湯の雰囲気もよく、郷土色豊かなメニューが並ぶ食事処も完備しています」(飯出さん)

《泉質》単純温泉
《日帰り入浴料金》大人500円、小学生200円(幼児以下は無料)
《住所》長野県下高井郡木島平村大字往郷5567-1

「標高約2000mの稜線上に建つ一軒宿。宿の建物から50mほど離れた最高所に設けられた露天風呂は『標高2000m 雲上の野天風呂』と命名され、温泉につかりながら見事な大パノラマが楽しめます。左に高峯山、右に東篭ノ塔山、正面には佐久平から小諸市街を眼下に、蓼科・美ヶ原高原、その背後には中央アルプスの稜線が連なります。

また、冬期はアサマ2000スキー場からの宿専用雪上車での送迎、スノーシューやスキーなどの無料貸し出しなど、他の追随を許さないサービスも特筆に値します」(飯出さん)

《泉質》含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
《宿泊料金》1泊2食1万5,270円～
《住所》長野県小諸市高峰高原

「奥飛騨温泉郷の1湯、新穂高温泉の蒲田川沿いに一軒宿の風情で建っています。新潟大庄屋の古民家を移築した民芸調の建物も印象的。風呂の充実ぶりは驚くほどで、河原には混浴、女性専用、貸切制の露天風呂が計7ヵ所。最上流にある混浴の「槍見の湯」からは、蒲田川の清流、その奥に槍ヶ岳の偉容を一望できます。

また、男女別の内湯もガラス戸を開け放つと半露天風呂になり、そこからも正面に蒲田川と槍ヶ岳が望めます。まさに『槍を見る館』の館名どおりの絶景です」(飯出さん)

《泉質》単純温泉
《宿泊料金》1泊2食1万8,510円～
《住所》岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂

情緒漂う雪国の露天風呂を5つ紹介しました。雪景色を眺めながら露天風呂で体の芯まで温まる。まさに、日本の冬ならではの醍醐味ですね。
今年は師走の疲れを温泉でゆっくり癒してみてはいかがでしょうか。

※料金は全て税込となります