太陽のまわりに虹色の環 九州 福岡
2017/11/25 11:04 ウェザーニュース
西日本は各地で日差しが届き、行楽日和となっています。
九州のウェザーニュース会員からは、太陽のまわりに虹色の環が出た写真が多く届いています。
福岡県田川市(9:22)
投稿の中には、太陽のまわりに出る環「ハロ」以外にも、「幻日」や「アーク」をとらえた写真も届いています。
「今日のお日様は、虹色まつりです。幻日に、ハロ、アークまで。」
福岡県行橋市(9:05)
これらの虹色現象は、上空の薄い雲を構成する氷の粒で太陽光が屈折し、波長ごとに光の向きが分かれることで色が付いて見えています。
九州では高気圧に覆われて晴れていますが、この薄い雲は天気が下り坂のサイン。
西からは気圧の谷が接近中で、午後は雲が厚みを増して虹色現象は見えなくなり、明日は南部を中心に雨が降る時間がありそうです。
この薄雲は今後東へ移動する見込みですので、近畿などでも虹色現象を見ることが出来るかもしれません。ぜひ空を見上げてみて下さい♪
虹色現象はいろいろ
太陽の周りに見ることができる虹色現象には、それぞれに名前がついています。
皆さんもいろいろな虹色現象を探してみてください!
【ハロ】
レア度:★空の高い所に太陽が透けて見えるくらいの薄い雲が広がっている時、太陽の周りにボンヤリと見える光の輪のことを「ハロ(日暈)」といいます。
低気圧接近時などに見られることが多く、これが見られたあと、
雲が厚みを増してきたら「天気下り坂のサイン」です。
【幻日】
レア度:★★太陽の横で虹色に輝く現象。片方だけ見られる時もあれば、両脇に現れることもあります。空気中の小さな氷の粒によって屈折されてできます。
朝や夕方など、太陽の高さが低くなる時に見られます。
【環天頂アーク】
レア度:★★★頭上高く、下側にへこんだ弓形に見える虹色現象。その形から「逆さ虹」とも呼ばれます。太陽光が、上層の巻雲や巻層雲などの氷の粒によって屈折することで出現します。
太陽高度が高すぎると見えなくなります。
日の出後(朝)か、日の入り前(夕方)の間しか見ることができません。
【環水平アーク】
レア度:★★★太陽の高さが高い時に見られる現象のため、太陽が高くのぼる季節にしか見られない現象です。そのため、日本では3月~9月頃のお昼前後にしか見られませんが、出ると視界に入りやすく目撃されやすい現象です。
【幻日環】
レア度:★★★★天頂を中心として、太陽上を通る光の輪のこと。ハロや幻日と一緒に見られることが多く、
完全な輪となって見られることが少ないレア光学現象です。
【ラテラルアーク】
レア度:★★★★★ハロよりもさらに太陽から離れた位置に見られる現象。太陽から上に見られるものを「上部ラテラルアーク」、太陽よりも下に見られるものを「下部ラテラルアーク」といいます。こちらも、空気中の氷の粒によって屈折されてできる虹色現象。
1年で1度見られるかどうかというレア光学現象です。