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12月〜3月の降雪傾向
降雪量は広範囲で平年並〜やや多い予想

2017/12/05 18:50 ウェザーニュース

11月に入り、北日本ではすでに雪が積もっているところがあります。本格的な冬はこれからになりますが、この後の雪の降り方はどうなるのか。12月〜来年3月の降雪傾向をお伝えします。

降雪量は東・西日本で平年並〜やや多い予想

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今シーズンは、弱いながらもラニーニャ現象が予想されています。そのため、西日本を中心に寒気が流れ込みやすい傾向にあります。ただ、寒気は強弱を繰り返すため、シーズンを通して見ると、気温は北日本で平年並か平年より高い、東・西日本では平年並となる予想です。

降雪量は広範囲で平年並の予想ですが、気温が平年並か平年より高い北日本の日本海側では、平年よりやや少ない予想です。一方、関東甲信や西日本の日本海側では平年よりやや多い予想となっています。この要因は、12年ぶりに発生している黒潮大蛇行とラニーニャ現象です。

黒潮大蛇行が冬季まで続いた場合、日本の南岸を通過する低気圧が、首都圏に寒気を引き込みやすいコースをとることが多くなります。このため、関東甲信は平年よりも雪の降りやすい冬となる予想です。

また、ラニーニャ現象の時は、西日本に強い寒気が流れ込みやすくなる特徴があるため、西日本の日本海側では雪が降りやすい気象条件となります。

雪のピークは、年末年始と1月末〜2月初め

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京都伏見稲荷神社の大雪(2015-01-01)
全国的な雪のピークは、年末年始と1月末~2月初めの予想で、日本海側を中心に大雪に注意が必要です。特に、年末年始は強い寒気が南下し、北陸〜西日本の日本海側を中心に大雪となる恐れがあります。

また、濃尾平野や京阪神、瀬戸内でも積雪の可能性があります。帰省や旅行の交通機関に大きな影響が出る恐れもあるため、今後の最新情報をご確認ください。

1月、2月は関東平野部でも積雪リスク高、黒潮大蛇行が影響

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平成26年豪雪 都内の様子
東京都大田区(2014-02-09)
関東平野部で積雪リスクが高まるのは1月中旬、1月末~2月初め、2月後半~3月初めの予想です。

関東の大雪のほとんどが南岸低気圧によるものです。今シーズンは12年ぶりの黒潮大蛇行の影響で、低気圧が首都圏に寒気を引き込みやすいコースをとることが多くなる可能性があります。

関東では南岸低気圧が通過するタイミングで雪が降り、関東南部の平野部でも積雪の恐れがあります。ただ、南岸低気圧は、そのコースと発達具合が雨か雪かを大きく左右するため、雪予報が発表された際は、最新情報をこまめにご確認ください。

ゲレンデは雪が豊富に、良質な新雪に期待!

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北海道富良野市より(2017-02-05)
昨シーズンは12月下旬に各地で季節外れの暖かさとなり、積もった雪がとけて一部ゲレンデではオープンが遅れたところもありました。

一方、今シーズンその可能性は低いと見ており、良質な新雪でスキーやスノーボードを楽しめそうです。
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