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超大型台風21号直撃 各地で爪痕

2017/10/23 13:43 ウェザーニュース

史上初めて大きさが「超大型」のまま上陸し、衆院選の投開票日を直撃した台風21号。強風域の直径が最大で2200kmとなり、これは統計開始以来2番目大きさとなりました。
台風は足早に過ぎ去って行きましたが、各地での影響が多数出ています。

河川氾濫各地で

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氾濫した大和川のすぐ横を通るJR大和路線付近の冠水の様子(10-23 03:50)
台風21号本体が接近する前から秋雨前線を刺激し、大雨が長時間継続。和歌山県新宮市では22日(日)22時00分までの48時間雨量が831.5mmと、観測史上1位の値を更新しました。

この大雨で奈良県、三重県にまたがる名張川、宇陀川や奈良と大阪を流れる大和川が氾濫。

また東京都内でも目黒川や石神井川、神奈川県の相模川などでも、洪水のおそれがある氾濫危険水位に達しました。

>>各地の雨の被害リポート

交通網も週明けから大打撃

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新千歳空港内の様子(10-23 10:00)
風による影響もでています。

空の便では22日は287便が欠航、23日も北海道〜近畿の広いエリアの便に、出発遅れ・欠航含む影響が出ています。

鉄道では、首都圏や東海、関西の主要路線が早々に運行本数を減らす等の発表して事前に対応したものの、東海道線や京葉線、京浜東北線の一部区間が運転見合わせなど始発から多数の路線で影響が出ました。

また東海道新幹線は昨夜から停電が相次ぎ、10本以上の車両が立ち往生。大動脈も大きな影響を受けました。

道路では大雨による法面崩壊などのリスクがあるため、東名や中央道、圏央道など首都圏の主要な高速道路網で通行止めが相次いでいます。

停電も広範囲で

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停電が続く千葉県南房総市(10-23 09:13)
暴風によって各地で停電が相次ぎ、全国で合計20万戸で停電となりました。
中には、衆議院選挙の開票所が停電したため開票作業が出来ず、翌日に延期したケースも。各地で影響が拡大しました。

>>各地の風の被害リポート

今後の台風は

台風21号は足早に本州の東海上へ抜け、まもなく温帯低気圧になる見込みです。

なお、日本のはるか南では、新たな台風のたまごである熱帯低気圧が発生しており、明日24日(火)には台風になる予想です。

日本への影響は現時点では不明確なものの、今後の最新の情報に注意が必要です。
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