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【台風21号】例年よりも暖かな海域通過で
『更に発達して接近』か

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2017/10/20 08:50 ウェザーニュース

現在、発達しながら日本列島に向かって北上中の台風21号。10月としては珍しく、19日15時現在の強さは『大型で強い勢力』ですが、勢力を維持あるいはさらに強めて日本に接近する恐れがあります。
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この勢力を強めている大きな要因の一つに「海面温度」があります。

高い海面水温の海域を通過


一般的に、台風の発生・発達に必要な海面温度は26.5℃、また、さらに発達・維持するために必要な海面温度の条件はおよそ28℃以上と言われています。

現在の台風の位置が東経130度・北緯15度の辺りですが、このあたりの海域の海面温度は28℃以上。

今後、台風が通過するエリアの海面水温は27℃以上と、台風の勢力を発達・維持するのに十分な水温となっています。

しかも平年より1〜2℃高い

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18日時点の海面水温平年差(気象庁HPより)
もうひとつ根拠として気になるのが、現在、西、東日本の南海上(黒潮域)が平年に比べて1〜2℃ほど水温が高いということです。

中でも西日本の南海上はかなり北の方まで27℃以上と高くなっており、暖かな海域を進むコースになるほど台風の勢力が衰えず、さらに危険な進路と言えそうです。

これだけのパワーを持つ台風。週明けに上陸する恐れもあります。
接近前から秋雨前線を刺激して大雨を降らせるリスクもあり、週末の選挙から週明けの出勤までと影響範囲・時間が広がる懸念を多分に含んでいますので、最新の情報を十分に御確認下さい。
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