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【雷乃収声】北日本の日本海側はこれからが注意

2017/09/23 05:32 ウェザーニュース

23日からは七十二候「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」。

暦の上では雷がおさまる時期とされていますが、実はあてはまる地域とあてはまらない地域があるようです。

秋の雷はどうして起こる?

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夏の場合、太平洋高気圧の暖かく湿った空気や、強い日射で地表面付近の空気が熱せられることにより雷雲が作られます。

一方、冬は対馬海流の相対的に暖かい海面にシベリアからの冷たい空気が流れ込むことで、水蒸気が盛んに供給されて雷雲が発生します。

では秋はというと、寒冷前線によって引き起こされるケースが多くなります。
具体的には、冷たい空気によって暖かい空気が押し上げられる時、上昇気流が発生します。その時、雷雲が作られ、雷発生という流れになります。

秋の雷が発生しやすい場所

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3地点の月別平均雷日数 情報元:気象庁(1981~2010年)
上のグラフは宇都宮・金沢・秋田の月別平均雷日数を比較したもの。こう見ると各地点の特徴がハッキリとわかります。

北関東の宇都宮は夏、日本海側の金沢は冬、北日本(日本海側)の秋田は秋に雷の発生数が多くなっているのです。

ひょうにも要注意!?

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秋に発生する雷の場合、ひょうを伴う可能性が夏よりも高くなります。

夏も積乱雲から雹が降ってきますが、気温が高いため、地上に落ちる前に雨になります。
しかし、秋は気温が低くなるので、上空の雹が溶けずに降ってくることが度々あるのです。
降雹により車や農作物に被害が及ぶこともあるため、秋の雷も油断なりません。

九州や内陸部では、これからの時期、確かに雷が収まります。しかし、北日本の日本海側では、むしろこれからのほうが要注意のようです。

参考資料など

【引用元】
気象庁「宇都宮・金沢・秋田の月別平均雷日数(1981~2010年)」http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=41&block_no=47615&year=&month=&day=&view=
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