高知県から桜開花の便り

2017/03/20 14:57 ウェザーニュース

3月15日、高知県香南市から桜が開花したというリポートが届きました。

※訂正とお詫び※
当初、こちらのさくらを桜専門家に見てもらい、ソメイヨシノと思われる桜の開花としてお伝えしていました。しかしながら、再度、桜の専門家に別の角度から見ていただいたところ、大変よく似ているもののソメイヨシノではなく、シナミザクラ（別名：カラミザクラ）であることが分かりました。

ソメイヨシノは蕾のうしろの柄の部分に毛が生えているのが特徴です。シナミザクラもうっすらと毛が生えているため判断を誤って、ソメイヨシノ開花と発表してしまいました。シナミザクラは、ソメイヨシノよりも例年早い時期に咲き始めるため、今回も早めに咲いていたものと思われます。

日本には何百種類もの桜が存在し、大変種類の見極めが難しいところです。
今後はより慎重に判定し、みなさんと桜の生長を見守っていきます。混乱を招いてしまったことを、お詫び申し上げます。

ソメイヨシノの見分け方

柄や花で見分ける

◆花の柄
ケバケバとうっすら毛がある

◆ガク
ギザギザしている
ガクの下の方が膨らんでいる

◆雄しべ
花びらの３分の１くらいの長さ

◆花びら
切込みは一箇所で5枚の花びらがある

◆葉
花が開くときに葉が出ていない

※花が咲くときに葉が出ていない桜は「カンザクラ」「エドヒガン」などもあります。一方、花が咲くときに葉がでているものには「ヤマザクラ」「オオシマザクラ」「カスミザクラ」「サトザクラ」などがあります。

樹形で見分ける

主に目にする桜の樹の形は上の２つです。
【盃状】ヤエザクラ・サトザクラ
【傘状】ヤマザクラ・オオシマザクラ・ソメイヨシノ・エドヒガン

※NPO法人東京樹木医プロジェクト資料参照

樹皮で見分ける

■ソメイヨシノ
樹皮は赤褐色で灰色っぽい｡濃い褐色の短い横すじがつながっている｡

■ヤマザクラ
樹皮は紫褐色で､光沢があり､横長のすじが目立つ｡ソメイヨシノより少し長い｡

■オオシマザクラ
樹皮は紫褐色で光沢あり｡横すじは細く短い｡

■エドヒガン
樹皮が縦すじに割れている｡

気になる木を見つけたら、ぜひ、これらの指標も参考にしてみてください。

全国の桜開花予想

ソメイヨシノ開花予想日

・熊本城(熊本県)　　　　3月25日
・高知公園(高知県)　　　3月24日
・上野恩賜公園(東京都)　3月26日
・清水寺(京都府)　　　　4月1日
・弘前公園(青森県)　　　4月22日

これから、毎週火曜日に最新桜開花予想を発表していく予定です。
詳細は下記リンクからご確認ください。