観測史上2度目の雪

昨年12月19日、アフリカ北部のサハラ砂漠に信じられない光景が出現した。赤い砂丘に雪が降り、見慣れた風景が一変したのだ。

サハラ砂漠といえば世界最大の砂漠。写真は「サハラ砂漠へのゲートウェイ」と呼ばれるモロッコとの国境近くのアルジェリアの町、アインセフラの砂丘で撮影されたもの。サハラ砂漠に雪が降ったのは、1979年2月18日以来2度目。37年前の雪は30分で溶け去ったが、今回は1日近く残ったという。このような積雪がサハラ砂漠で見られるのは観測史上初めてのことなのだ。
衛星画像でも降雪を確認
「フローズン・マンゴー・ヨーグルト」のような風景を撮影したのは地元のアマチュア・カメラマン、カムリさん。フェイスブックに投稿したところ、「画像加工されたものじゃないか!」と疑いの目が向けられたほど。
この積雪のようすは上空を周回する人工衛星も捉えていた。NASA(米航空宇宙局)のランドサット7号が、アルジェリアとモロッコの国境付近では、地表が降雪で白く染まっている画像を撮影した。
この積雪のようすは上空を周回する人工衛星も捉えていた。NASA(米航空宇宙局)のランドサット7号が、アルジェリアとモロッコの国境付近では、地表が降雪で白く染まっている画像を撮影した。
中東でも珍しくなくなった雪

中東でも気象異変が起こっている。これまで雪が珍しかったサウジアラビアでは、2年くらい前から雪が珍しくなくなっている。昨年12月に各地で雪が何度も降ったという。
昨年12月は日本の北海道でも50年ぶりの大雪になった。12月23日には積雪が96cmとなり、1966年以来の大雪になったのだ。札幌と各地を結ぶ大動脈の新千歳空港(千歳市)では、2日間で284便が欠航して6000人が空港内で宿泊。JR北海道も478本が運休して約5万人近くに影響したという。
地球温暖化といっても、寒さが厳しい冬はまだまだ続きそうだ。
昨年12月は日本の北海道でも50年ぶりの大雪になった。12月23日には積雪が96cmとなり、1966年以来の大雪になったのだ。札幌と各地を結ぶ大動脈の新千歳空港(千歳市)では、2日間で284便が欠航して6000人が空港内で宿泊。JR北海道も478本が運休して約5万人近くに影響したという。
地球温暖化といっても、寒さが厳しい冬はまだまだ続きそうだ。