「八ヶ岳くっきり天気」

「やっぱり先ほどリポートした雲は、つるし雲に成長しました。
今は日差したっぷりの青空が広がっていますが、お天気下り坂のサイン。日差しの暖かさも。お天気はゆっくり下り坂のようですね。」

空をスイーッと泳ぐオタマジャクシやクジラのように見えますね。この正体はというと…↓

これらの雲は『レンズ雲』や『つるし雲』と呼ばれます。
上空に暖かい空気が入って安定した空気の層ができている時に、強い風が吹いて山頂付近にぶつかると、山を越えた風は波を打ちながら雲を作ります。これがレンズ雲や吊るし雲です。
層が少なく、お皿のように見える雲はレンズ雲と呼ばれ、何層にも雲が重なって形成されたものはつるし雲と呼ばれます。

これらの雲は、風が波打つ波頭の所で発生と消滅を繰り返しています。見た目には同じ雲がその場に留まっているように見えますが、実は違うのです。

「富士山に小さな笠雲が観られますね、周辺の空も少しずつ雲が出て来ました。」

この雲が消えて厚い雲が広がってくると、天気が下り坂に向かっているサインと言われます。

今日の午前中は穏やかな空が広がった中部エリアですが、この後は段々と雲が増え、夜は雨が降り出す所が多くなります。明日30日(月)の出勤は傘の出番となりそうです。