この一週間で発生した震度3以上の地震は、岩手県沖、熊本地方、徳島県北部、秋田県内陸南部とバリエーションに富んでいます。

特徴的だったのは28日22時40分頃に発生した秋田県内陸南部を震源とする地震。この地震は深さが約150kmで、震央は内陸ですが、直下型のタイプではなく、沈み込んでいる太平洋プレートで発生したと見られます。
このため、震央からの震度の分布が均等にならず、地震が発生した太平洋プレートに近い岩手県で強い揺れとなりました。「異常震域」と呼ばれ、深い所で発生した地震によりしばしば起こります。地球の内部構造の一端が垣間見られる地震と言えます。

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震はありませんでした。
その一方で気になるとが火山島として知られるアイスランドの地震です。日本時間の27日にアイスランド南部にあるカトラ火山付近でM4.3の地震が発生しました。火山性の地震としては比較的規模の大きなものです。その後は活動が落ち着いているため、警戒レベルの引き上げは行われていません。
カトラ火山に近いエイヤフィヤトラヨークトル火山の2010年の噴火では、ヨーロッパの航空機の運航が大混乱となりました。アイスランドでも最も危険な火山と言われるカトラ火山の動向に注目です。