人的被害が一番大きかった地震
人的被害が最も大きかったのは、4月16日にエクアドルで発生したM7.8の地震です。震源が約20kmほどと浅く、震源付近を中心に非常に大きな揺れに見舞われ、建物などの倒壊が相次ぎ、600人を超える方が亡くなりました。エクアドルでは1987年に地震による斜面崩壊による甚大な被害が発生しており、今回はこれ以来の大きな地震被害と見られます。
イタリアで大地震
8月24日にイタリアで発生した地震は、M6.2と地震の規模はそれほど大きくありませんでしたが、震源が10kmと浅く、大きな揺れとなりました。震源に近いアマトリーチェなどでの大きな被害が伝えられ、200人以上の方が亡くなりました。これは2009年に発生したラクイラの地震以来の人的被害です。
ニュージーランドの首都で大きな揺れ
11月13日にニュージーランドで発生したM7.8の地震も、亡くなった方こそ少なかったですが、首都のウェリントンでも大きな揺れを観測したこともあり、建物の影響などは広範囲に及びました。
津波を伴う地震は13回発生
6回が南太平洋で発生
アメリカ海洋大気庁のまとめによる津波を伴う地震は13回発生。最も大きな津波を引き起こしたのは、11月21日に福島県沖で発生した地震で、仙台港で最大1.4mの津波を観測しました。一方で13回のうち半数近い、6回が南太平洋で発生。今年は太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界付近での地震が目立つ印象となっています。
※画像の「Mw」について
(気象庁HPより)
地震は地下の岩盤がずれて起こるものです。この岩盤のずれの規模(ずれ動いた部分の面積×ずれた量×岩石の硬さ)をもとにして計算したマグニチュードを、モーメントマグニチュード(Mw)と言います。普通のマグニチュード(M)は地震計で観測される波の振幅から計算されますが、規模の大きな地震になると岩盤のずれの規模を正確に表せません。これに対してモーメントマグニチュードは物理的な意味が明確で、大きな地震に対しても有効です。
※画像の「Mw」について
(気象庁HPより)
地震は地下の岩盤がずれて起こるものです。この岩盤のずれの規模(ずれ動いた部分の面積×ずれた量×岩石の硬さ)をもとにして計算したマグニチュードを、モーメントマグニチュード(Mw)と言います。普通のマグニチュード(M)は地震計で観測される波の振幅から計算されますが、規模の大きな地震になると岩盤のずれの規模を正確に表せません。これに対してモーメントマグニチュードは物理的な意味が明確で、大きな地震に対しても有効です。