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イメージと違う!?
流れ星の正体は星にあらず

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2017/12/15 07:50 ウェザーニュース

年明け早々の1月3日夜、しぶんぎ座流星群が出現ピークを迎えます♪

ところで、ロマンチックな響きの「流れ星」ですが…実は流れているのは星ではないことを、ご存知ですか?

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流れ星は、空に輝いている星がおちてくるわけではありません。

私たちが普段目にしている星は、ものすごく離れているため小さく見えますが、実際はとても大きな天体です。

もし、私たちの目に見えている星が本当に流れていたとしたら…
地球は、終わっちゃってるかもしれません。

流れ星の正体は?

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流れ星の正体は、ひと言で言ってしまうと「チリ」です。

えっ?と思う方もいるかもしれませんが、流れ星の正体は、宇宙空間に漂っているチリなのです。その大きさは、わずか1mm~数cmほどしかありません。

この小さなチリが、地球に飛び込んできたさいに大気と激しく衝突し、その際のエネルギーで大気が光を放つのです。

流れ星は、「星」が流れているわけでもなければ、「輝きを放つもの」が流れているわけでもないんですね。

流星“群”が見える仕組みは?

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毎年決まった時期に、決まった場所から流れる流星を「流星群」といいます。

時期と場所が決まっているのは、なぜでしょうか?そのカギを握るのが彗星です。

太陽の周わりを定期的に周る彗星は、太陽からの強烈なエネルギーを受けて、その軌道上にチリを放出していきます。何度もまわることで、やがてその軌道にそって、チリが密集した帯ができるのです。

そのチリの帯に地球が突入することで、流星群は見られます。地球が彗星の軌道を横切るタイミングは、毎年ほぼ決まっているため、流星群は同じ時期に見えるわけです。

このため、毎年1月はじめの時期に「しぶんぎ座流星群」が楽しめるんですね♪