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【二十四節気】小寒
【七十二候】芹乃栄

vitz2011さん(北海道)
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2017/01/05 14:41 ウェザーニュース

5日からは、二十四節気「小寒(しょうかん) 」、そして七十二候「芹乃栄(せりすなわちさかう)」。

小寒は、寒さがまだ最大ではないことから「小」がついています。今までも寒い日はありましたが、ここからが冬本番となります。
また、七十二候の芹(せり)はこの厳しい寒さの中、旬を迎えます。

そこで今回は、あまり知られていない小寒にまつわる豆知識をご紹介します。

寒いこの時期だからこそ

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こども店長さん(京都府)、ターボさん(宮城県)、ネーチャンさん(愛媛県)、杜の都予報士さん(宮城県)
小寒から節分までの30日間を「寒の内」といいます。1年のうちで最も寒いと言われている時期ですが、この時期だからこそ行われるものがあります。

皆さんは1月頃、テレビで寒中水泳の映像を見たことがありませんか。寒い寒い冬に、首まで水に浸かっている姿を見ると、こちらまでヒヤッとしてきますよね。

何もこんな時期やらなくても…なんて思いますが、寒さに耐えて初泳ぎをすることで、強い体や強い意志を育てる目的があるようです。

他にも、「寒の内」に行うものとしては、寒中の早朝に芸事の練習をする寒復習(かんざらい)や寒稽古、寒念仏、裸足参り、裸参り、などがあります。

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空見さん(東京都)

寒さにさらされた植物は…

この時期、私たち人間以外にも寒さにさらされ、一皮も二皮もむけようとしているものがいます。
それは、今回の七十二候にも登場する「芹(せり)」です。

冬の野菜たちは、水分を豊富に含んでいるため、気温が氷点下になると凍ってしまいます。凍ってしまうと、細胞が壊れて生きていけなくなってしまうので、凍らないように、細胞内に溜め込んできた「でんぷん」を「糖」に変えて糖分を増やします。

ただの水なら0℃で凍ってしまいますが、砂糖水なら0℃以下にならないと凍らない、ということを植物は本能的に知っているんですね。
そのため、寒さというストレスを受けた芹は甘くなるのです。

ちょっとした気遣い

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こがねさん(岐阜県)
暑中見舞いよりも少し認知度が低い「寒中見舞い」。
毎年欠かさず出している、という方は少ないかもしれませんね。そもそも寒中見舞いとは、どんな目的があるのでしょうか。
寒中見舞いとは、寒さが厳しい季節に出す、互いの近況報告を兼ねた季節の挨拶状です。

また、寒中見舞いには、他にも以下の様な役割があります。

◯喪中の方に年賀状代わりに出す
◯喪中と知らずに年賀状を出してしまった場合の、お詫びの手紙としてだす(その逆も)
◯年賀状を出しそびれてしまった時にだす

意外に用途が広いので、一度書いてみるのもおすすめです。

小寒から◯日目の天気は・・・

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ラスカルさん(静岡県)
気象会社としてはやはり天気の話題が気になりますが、小雪の時期にはこんなお天気の言い伝えが。

小寒から4日目は寒四郎と言われ、麦の厄日とされています。
その日の天候が麦の収作に影響があるとされ、晴れればその年は豊作と言われていました。

また、小寒から9日目は寒九と言われています。
この日に降る雨は「寒九の雨」と呼ばれ、豊穣の兆しという言い伝えがあります。

日によって雨が良かったり晴れが良かったり、昔の人にとっては小寒の天気はかなり重要視されていたようです。

自分なりの過ごし方

小雪の時期は、ついつい暖かな家にこもりがちになります。
寒中水泳・・・はあまり多くの方にはおすすめできませんが、冷たい空気の中、適度な運動をすることは意外に気持ちが良いものです。
体の中から健康にという意味では、芹のように栄養と甘さがたっぷり詰まった冬野菜を食べて過ごすのもおすすめです。

また、普段会えない方に「厳しい寒さが続きますが、体調はいかがですか?」と素敵な絵や写真と共に寒中見舞いを書いてみるのも乙ですね。

新たな年になってから最初の暦ということで、今年の小寒は、普段とは少し違う方法で過ごしてみてはいかがでしょうか。
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