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今年の干支は酉ではない!?干支にまつわるエトセトラ

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2017/01/04 16:22 ウェザーニュース

皆さんあけましておめでとうございます。
いよいよ新しい年の幕開けとなりましたね。
昨年のサル年からバトンを受け取り、2017年はトリ年!
そこで今回は、この時期にちょっと誰かに話したくなる干支の豆知識をご紹介します。

干支って?

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emiさん(大阪府)
よく「今年の干支は酉(とり)だね」なんて会話を耳にしますが、厳密に言うとこれはちょっと違います。

そもそも「干支」というのは、十干十二支の略称で、十干と十二支を組み合わせたものです。
十干とは「甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)」の10種類。

十二支は「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」の12種類。

皆さんに馴染みがあるのは十二支のほうですね。

つまり、2017年の干支を言う場合は「丁酉」とするのが正しいことになります。
ただ、十干の認知度がそこまで高くないため、「今年の干支は丁酉だね!」といっても相手の反応はイマイチかもしれません…(^O^;)

60年にはこんな意味が

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先程も言った通り、干支は十干と十二支を組み合わせたもの。その組み合わせの数はなんと60通りもあります。
この時点でピンときている方もいるかもしれませんが、60歳をお祝いする還暦はここに由来します。

還暦は、60年という歳月を経て、自分が生まれた干支(暦)に再び還るので、還暦といいます。

今では、60歳でも元気な方がたくさんいらっしゃいますが、昔は今よりも平均寿命が短く、60歳は長寿とされていたのです。

こんなところにも!

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タケちえR1さん(兵庫県)
干支なんてあんまり意識することもないから…と思っているそこのあなた!
身近なところにもありますよ。
高校球児の夢のステージ甲子園も干支が関係しています。

甲子園球場が完成したのは大正13年8月1日。この年は十干、十二支のそれぞれの最初「甲」と「子」が60年ぶりに出合う年だったので、甲子園と名付けられたのです。

他にも、歴史の時間に習った「壬申の乱」や「戊辰戦争」もその年の干支を指していたのです。

酉に隠された秘密

誰もが一度は思ったことがあるであろう、十二支の漢字の意味。ネズミは「子」と書き、トリは「酉」という字が使われています。
なぜ、普段使われる字と全く違うのでしょう…?

そもそも子や丑、酉に動物の意味はありません。昔の中国で、字の読めない人にも十二支をわかりやすく伝えるために、身近な動物があてられたと言われています。

本来、酉は「酒」のもとの字と言われています。
酉には収穫した作物から酒を抽出する、収穫できる状態、成熟した状態などを表すため、「成る」「実る」「成熟」の意味があります。

酢、発酵、醤油などの漢字を見るとわかりやすいですね。

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金太さん(東京都)

客と運気をとりこむ!

酉年は「とりこむ年」といわれ、特に商売を行っている方にとっては、お客さんや運気をとりこむことにつながるので、縁起の良いものとされています。
テレビでもよく取り上げられているので、知っている方もいると思いますが、11月の酉の日には酉の市というものが開かれています。

これは、縁起物の熊手などを売る市が立つお祭りで、商売繁盛を願う側面もあるとのこと。

他にも、先程の「酉」本来の意味から「実りのある年」「物事が極まる年」なんて言われているようです。

2017年の目標を新たに、ぜひ皆さんも、実りある絶好"鳥”な1年にしてください。
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