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夜更かしのお供に…大晦日に関する豆知識

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2016/12/31 07:45 ウェザーニュース

今日31日は大晦日。嫌なことも楽しいことも色々あった2016年がついに終わりを迎えます。
物悲しさと新年への期待が入り混じったような、ちょっと複雑な気持ちにもなりますね。

今回は、そんな一年のしめくくりとなる大晦日の由来や風習などについてご紹介します。

大晦日の由来

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へイマーAトップさん(東京都)
大晦日という言葉は広く浸透していますが、なぜ12月31日にその名が付けられたのか、ご存知ですか?

そもそも晦日は毎月の末日を指しています。今では「晦日」という漢字を使っていますが、もともとは「三十日」と書いていました。
というのも、旧暦を使用していた時は、月の終わりは30日。(月によっては29日)
しかし、新暦に変わると31日まである月ができたので、みそかはいつの間にか30日を表すというよりもその月の一番最後の日という意味合いに変わりました。

また、晦日は「つごもり」とも読むことができます。
旧暦では新月を1日と定めており、晦日はちょうど月が隠れる日にあたります。月の最終日に月が隠れて見えないことから、月隠(つきごもり)→つごもりとなったようです。

12月31日はその年最後の特別な末日を表す意味で「大」をつけ、大晦日となりました。

大晦日の風習

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*moon*さん(長野県)
【掃き納め】
大晦日には、掃き納めといって、その年最後の掃き掃除を行う風習があります。
大掃除で手が回らなかったところをきれいにして、掃き納めをしてみるのはいかがでしょうか。
ちなみに、元旦に掃除をすると年神様を掃き出してしまうと言われているので、くれぐれもご注意ください。

【年の湯】
今と違い、昔の人は毎日のようにお風呂には入らず、新年や大切な儀式の時に入浴を行っていました。そのため、大晦日の入浴は、年の湯といって特別なものとなっています。
1年でたまった垢を落とすという意味があるので、大晦日はゆっくりお風呂につかり、2016年の出来事を振り返ってみるのもよいかもしれません。

大晦日といえば

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moanaさん(神奈川県)

年越しそばは節分のもの?

大晦日に食べるものといえば、やっぱり年越しそばですよね。
でも大晦日に食べるそばを「年越しそば」というようになった歴史は意外に浅く、それまでは、節分に食べるそばを年越しそばといっていました。

なんで節分?と思いますよね。

昔は、二十四節気「大寒(だいかん)」の次の「立春」からを新年としていました。
寒い寒い冬が終わり、暖かな春になる瞬間こそ、新しい年の始まりと考えていたわけです。

そのため、立春の前日である節分が年越しにあたり、節分の時に食べていたそばを年越しそばと呼んでいたのです。

終わりを告げる音

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トンボちゃんさん(福島県)
年末の風物詩というと「除夜の鐘」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
鐘の前についている「除夜」というのは大晦日の夜を指します。
除には古いものを捨てて、新しいものを迎えるという意味があります。
1年の最後の日である大晦日は「古い年から去り、新しい年を迎える日」なので除日と呼ばれます。
つまり、除夜は除日の夜ということで、大晦日となるのです。

そんな除夜の鐘は煩悩の数にあわせて108回鳴らします。
実はこの「108回」には煩悩の数以外にも説があるようです。

【四苦八苦を取り除くため】
4×9、8×9の答えをたすと108になる。

【一年間を表すため】
一年間の月の数(12)と二十四節気、七十二候を全て足すと108になる。

あまり有名な説ではありませんが、確かに!と納得できますよね。

家族と語る時間が増える大晦日

いかがでしたか?大晦日は親戚や離れて暮らす家族が帰省したりでいつもより賑やかな1日を過ごすご家庭も多いはず。
夜遅くまで色々話している中で「大晦日ってそもそもどんな意味なんだろう?」という話題があがったら、ぜひこの記事の話をご活用ください!

ではみなさま、良いお年を♪
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