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11月の世界の気温分布を色で示してみた

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2016/12/12 18:39 ウェザーニュース

なんともカラフルな世界地図に見えますが、こちら先月11月の世界を示しています。

データは通称SYNOP(シノップ)とよばれ、WMOによって定められた世界共通フォーマットに基づいています。

今回はこのデータのうち「11月の平均気温」をプロットし色分けしてみました。

その数、全世界7,000地点。

情勢という難しい話を抜きにした、リアルな世界の温度感というわけです。

ここからいくつかわかることを書いてみようと思います。

北半球は冬・南半球は夏

北・南半球で季節が逆転するという話は誰しもがご存知かと思うのですが、こうしてみるとハッキリわかって納得してしまいます。
欧米やアジアでは秋→冬を感じる気温の低さですし、オーストラリアや南米、アフリカでは真夏の暑さなんですね。

ロシアがとりわけ寒いわけ

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北半球を見るとロシアの気温が最も低く、紫色のエリア(−10℃〜−20℃)が広がりっていることが分かります。なんと、一部では−30℃の部分もあります。

平均気温−30℃ですよ?
なんて、おそろしあ。。

これには理由があって、ロシアの北に位置する北極から寒気が流れ込みやすくなっていることに加え、広大な地形が放射冷却現象によりさらに冷やされているからです。

そしてこの影響が日本にも及んでいるんだそう。

日本は南北で気温差

box2
日本を拡大してみると、緑色と黄色の分布が南北で別れています。

特に緑色の北日本では11月上旬の平均気温は平年より4.1度低く、旬ごとの統計を始めた1961年以降、最も低かったと気象庁も発表しています。

これは上のロシアの話からの流れで、北極発→ロシア経由→日本着の強い寒気による影響によるもの。東京で異例の早さとなった11月の初雪にも関連しているわけです。

地球全体が、空気を通してつながっていることが改めてわかりますね。

ウェザーニュースでは11月の体感の印象を全国の会員に調査、分析していますのでこちらもご覧ください↓
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