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8時59分60秒?1月1日に追加される「うるう秒」とは?

やすさん(熊本県)
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2016/12/14 13:44 ウェザーニュース

12月も半分が過ぎ、2016年の終わりを意識し始める人も多いのではないでしょうか。
2017年という新たな年が、刻一刻と近づいているわけですが、ここで皆さんにお知らせです。
なんと2017年1月1日がいつもより1秒だけ長くなりますよ!

「ふーん・・・」

たかが1秒だからといってばかにはできません。そこで今回は、意外に大きな存在感を放つ「うるう秒」についてご紹介します。

うるう秒って?

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皆さんが当たり前のように過ごしている「1日」という時間は、もともと地球の自転を基準にして考えられていました。
しかし、時間を測定する技術が進歩し、原子時計で正確な時間がわかるようになると、地球の自転がいつも同じ速度ではないことが明らかになりました。

原子時計が正確な時を刻み続けるのに対し、地球は少し自転が速くなったり遅くなったりするため、時刻のズレが生じます、ここを調整するのが「うるう秒」なのです。

うるう秒は必要?

うるう秒は、地球の自転と原子時計によって決まる時刻の差が、プラスマイナス0.9秒の範囲に入るよう、調整するために挿入されます。

「うるう秒って本当に必要なの・・・?」

では仮に、何千年、何万年とうるう秒を挿入せず、調整が行われなかったとします。
原子時計は相変わらず正確な時を刻みますが、地球の自転は変化し続けます。

原子時計が昼の12時を示した時に太陽がようやく昇り始めた、なんてことになったら変な感じがしますよね。今の話は少し大げさかもしれませんが、要はズレが積み重なっていくことによって、私たちが当たり前だと思っていた流れが大きく変わることもあるのです。

うるう秒はいつ実施される?

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凹さん(東京都)
うるう秒の調整は1972年7月1日に第1回目が行われました。
うるう秒は、閏年のように、何年に一度という規則性のようなものはなく、数年に1度程度。
2015年までに26回の調整が行われてきました。
そして27回目が2017年は元旦に実施されます。

2017年1月1日 午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「8時59分60秒」が挿入されます。(総務省より)

うるう秒による影響

ウェザーニュースの対策は?

実はうるう秒が挿入されることによって、様々なところでシステム障害が発生する可能性があります。
2012年の7月にもうるう秒が挿入されましたが、この時は「mixi」で大規模な通信障害が起きたり、「Linux」というOSを用いて構築されたサーバーシステムに不具合が出ました。

天気予報サービスを提供している我々も他人事ではありません。
仮に何か起きてしまったら、予報が正常に出せない可能性もあるわけです。

そこで、ウェザーニュースのシステムを管理するエンジニアにうるう秒への対策を聞いてみたところ…

「時間を管理する部分はとある外部のシステムを利用しています。そのシステムでは、12月31日の段階で、1秒よりもほんのわずかに長い秒を刻むことで、1月1日までにうるう秒の1秒の帳尻をあわせます。」とのこと。

こうすることで、大きな混乱を未然に防いでいるんですね。

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NTT東日本のHPを参照し、作成

時報はどうなる?

NTT東西の時報サービス「117」は、独立行政法人 情報通信研究機構の調整方法と同様に、午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「8時59分60秒」を1秒挿入し、日本標準時刻に合うようにします。
その際、通常の時報とどこが違うのでしょう?

ガイダンスの聞こえ方は上の図の通り。加入電話及びINSネット(電話サービス)から発信した場合と、ひかり電話(電話サービス)から発信した場合では少々異なるようです。
年明け早々「117」に電話をかける人が増えそうですね(^^;)

たった1秒・・・とは言え、やはり珍しい現象ですので、ぜひ記憶や記録に残してみてはいかがでしょうか。
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