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【二十四節気】大雪
【七十二候】閉塞成冬

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2016/12/07 05:28 ウェザーニュース

7日からは、二十四節気「大雪(たいせつ)」、そして七十二候「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」。

この時期は、厚く垂れ込めた雲に天地の気が塞がれます。雪曇りとなり、山の周辺だけでなく平地でも雪が降り始め、生き物も活動を控えて冬ごもりをします。

暦の上では本格的な冬の到来!
そこで今回は、気象会社ならではの冬の豆知識をご紹介します。

冬日と真冬日

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本格的な冬になると、天気予報で「冬日」や「真冬日」という言葉をよく耳にすると思います。
ものすごく寒い日、ということはなんとなく伝わりますが、2つの明確な定義ってご存知ですか?

【冬日】
最低気温が0℃未満
【真冬日】
最高気温が0℃未満

0℃未満と基準こそ同じですが、それが最低気温なのか最高気温なのかで区別をしているようです。
最高気温が0℃未満・・・外に出るのが嫌になる寒さですね(^^;)

では、1年を通して真冬日が多い場所は一体どこなんでしょうか。
昨年の記録をもとにランキング形式でご紹介します。
※今回富士山は除いています。

年間真冬日日数ベスト5!

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参照:https://weather.time-j.net/Winter/WinterDayList/2016#top
ベスト5の場所を確認してみると、実はすべて内陸部に位置しています。
海に近い地域というのは、海水温の影響もあり、内陸部より比較的暖かい気候となっています。
そのため、真冬日は内陸部に多く、海岸部に少ない傾向にあるようです。

上空は別世界

冬日や真冬日が増えれば、雪の降る日も当然増えてきますよね。
でも知っていましたか?冬日や真冬日はおろか、1年中雪が降っている場所があるんです。

それは・・・上空。

上空は、地上付近よりもかなり温度が低いため、夏でも雪の粒ができているのです。ただ、その雪の粒は、地上付近に降りてくる途中で雨になってしまいます。
しかし、冬になると地面近くの空気もグッと下がるところが多くなります。そうなると雪は途中で溶けずに、雪のまま降ってくるのです。

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上空の寒気が目安

富士山などの高い山だけでなく、平地でも雪を降らせる目安となっているのが、上空の寒気です。
上空約1500mの温度が-6℃以下(高い山は0℃以下)でかつ地上付近の温度が3℃以下になると、雪が降ると言われています。

関東の平野部の場合は、上空約1500mの温度が-3℃以下だとより雪の可能性が高くなるようです。
ちなみに関東で異例の雪となった11月24日は上空の寒気が-3℃以下になっていました。

初雪前線

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12月5日時点
現在までに初雪を観測した地域は図の通り。※6日(火)に新潟でも初雪を観測しました。

今年は関東のほぼ全域で11月中に初雪が観測されたため、初雪前線が一気に南下しました。
今月下旬になれば、西日本でも初雪を観測出来る地域が増えてきます。

初雪を楽しみにしている方もいると思いますが、積雪となると様々な場所に影響にが出てくるので少々困りものですよね。

年末年始は強い寒気が南下し、北〜西日本の日本海側で大雪となる恐れもあるようなので、これからの季節は、「冬日」や「真冬日」、「上空の寒気」という言葉に注目して天気予報をチェックしてみてください。
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