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【今週のお月さま】月の裏側が見えない理由って?

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2016/11/08 10:07 ウェザーニュース

秋も深まり、夜はお月見にピッタリな季節になってきました。
毎週月曜日、この一週間の「月」の様子をお伝えしていきます。

今週の月齢

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月齢とは…直前の朔(新月)の瞬間を “ 0 ” として、そこからの経過日数をあらわした、月の満ち欠けを表す数値です。
8日に上弦の月となり、スーパームーン前日の13日には、すでに大きなお月様に。今週の月は、今までと夜空での存在感が違います!

月に関する豆知識

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ひらやん(ケイタイ号機)さん(福岡県)

月の裏側はなぜ見えないの?

14日のスーパームーンを前に、今回は月に関するちょっとした秘密をご紹介!

夜空に煌々と光るお月様には、まるでうさぎがお餅をついているような模様がありますよね?
でもよくよく考えると、いつも同じ模様。一体なぜなんでしょう。

実は、私たちがいつも見ているのは月の表側。そのため模様もいつも同じように見えます。

じゃあ月の裏側ってなんで見えないの?
それは、月が地球を1周する間に、月自体も一回転しているから!

どういうこと・・・?
ではもう少し詳しく説明します。

月の自転と公転

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月と地球は自転の方向が一緒です。ただ、地球は1周するのにたった1日。対して、月は1周するのになんと27.32日もかかります。

さらに、月は地球を中心に公転しています。月が地球の周りをグルっと1周するまで27.32日。

ここであることに気づきませんか?
そう、月は自転と公転の周期が一緒なのです!

私達が月の表側しか見ることが出来ない秘密はここにありました。

表側しか見えない仕組み

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上の図は、月の表側にわかりやすく★印をつけています。
スタート地点からA地点まで、90°公転すると、★印は右から上に移動していますよね?これは90°自転も行われたからです。

今度はA地点からB地点へ更に90°公転。すると★印は左に移動しました。B地点からC地点、C地点からもとの位置に戻る時も同様に、★印、つまり月の表側は常に地球側を向いています。

自転と公転の周期が同じだと、このような現象が起きるため、月の表側しか見ることできない、というわけだったのです。

注:月が楕円軌道であることや月の自転軸や地球での観測位置によるズレで、完全に表側だけではなく、少しだけ月の見える面が変わることもあります。

いかがでしたか?意外と知らない月の秘密を踏まえて、今週もぜひお月様を楽しんでみてください♪

今週月が見えるのはいつ?

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北日本

北海道は水曜日にかけて天気が悪くなる一方。特に水曜は冬の嵐となり、道北、道央、道南などでは、お月見どころでは無さそうです。

道東や仙台など東北エリアでは、木曜日にかけて月が見えそうですが、水曜日は冷たい風がビュンビュンと吹きますので、体感は相当寒くなります。

東・西日本

火曜日はあいにくの夜空。また木曜日から金曜日にかけても雲が広がりやすく、お月さまも隠れがちです。
そのほかの日は、お月見のチャンスあり。
冬本番を思わせる寒さで、眺めているとブルッと震えるかもしれません。

沖縄

週の中頃は曇りや雨となり、お月さまも雲の上で雨宿り。
火曜日や金曜日以降は顔を出してくれそうです。
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