今シーズンのゲリラ雷雨傾向
2016年のシーズン(7/12〜9/30)は、寒気を伴った低気圧や台風の影響で、8月はじめと後半がゲリラ雷雨のピークとなりました。
全国で7,498回(昨年比1.9倍)のゲリラ雷雨が発生し、最も多かったのは千葉県で503回、次に長野県で458回、大阪府で349回となりました。エリア別でみてみると、四国では昨年の7.5倍(277回)を記録。一方、最も少なかったのは北海道で、昨年の約5割にとどまりました。
発生回数増の要因は「高気圧」の位置
今年の夏は太平洋高気圧の位置が例年と異なり、高気圧が日本列島をしっかり覆う時期が少なく、特に8月は2つの高気圧に挟まれるような気圧配置となりました。
そのため、寒気を伴った低気圧の影響を受けやすい状況となり、午前中から容赦なくゲリラ雷雨が発生しました。
また、7月以降台風の発生が多く、台風周辺の湿った空気が日本列島に運ばれたことも、ゲリラ雷雨発生回数を増加させた原因といえそうです。
そのため、寒気を伴った低気圧の影響を受けやすい状況となり、午前中から容赦なくゲリラ雷雨が発生しました。
また、7月以降台風の発生が多く、台風周辺の湿った空気が日本列島に運ばれたことも、ゲリラ雷雨発生回数を増加させた原因といえそうです。
特に千葉・長野・大阪で多かったのは?
<千葉・長野>
東からの湿った空気が流れ込みやすく、特に長野では8/1~2の多発が全体の数の増加に影響しています。(この2日で全体の4分の1を占める)
千葉県は台風による影響も大きく、雨雲が次々に発生・発達しながら県内上空を通過し、同じ場所で1日に複数回ゲリラ雷雨が発生する日もありました。
<大阪>
近畿や四国は湿った空気が流れ込みやすく、全体的に発生回数が多くなりました。
8/19、24は大阪府内で直上発生。大阪湾から吹き込む西風と伊勢湾方面からの東風がぶつかり雷雨が発生、他の近畿エリアよりも増える要因となりました。
東からの湿った空気が流れ込みやすく、特に長野では8/1~2の多発が全体の数の増加に影響しています。(この2日で全体の4分の1を占める)
千葉県は台風による影響も大きく、雨雲が次々に発生・発達しながら県内上空を通過し、同じ場所で1日に複数回ゲリラ雷雨が発生する日もありました。
<大阪>
近畿や四国は湿った空気が流れ込みやすく、全体的に発生回数が多くなりました。
8/19、24は大阪府内で直上発生。大阪湾から吹き込む西風と伊勢湾方面からの東風がぶつかり雷雨が発生、他の近畿エリアよりも増える要因となりました。
落雷からみるゲリラ雷雨
7/14~18に行ったゲリラ雷雨の意識調査で、全国の70.1%は、「落雷(落雷+どちらかというと落雷)」に恐怖を感じると回答。中でも都市部ほど落雷に恐怖を感じており、「東京」が47都道府県で1位となる結果に。
そこで、8/1~31までの落雷観測地点をマップで示してみました。ゲリラ雷雨ピークであった8月上旬と下旬を中心に、日本列島の広い範囲で落雷を観測していることがわかります。
(↑ピンチイン・アウトで拡大・縮小)
そこで、8/1~31までの落雷観測地点をマップで示してみました。ゲリラ雷雨ピークであった8月上旬と下旬を中心に、日本列島の広い範囲で落雷を観測していることがわかります。
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