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台風10号
史上初ルートで本州接近・上陸へ

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2016/08/28 20:53 ウェザーニュース

Uターンしてきたと思ったら、さらに本州方向へカーブ。
異例のコースをたどろうとしている、台風10号ですが、異例というよりも、「史上初」といえることが濃厚となってきました。

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通常、8月から9月にかけては日本の南の海上に太平洋高気圧が張り出すため、その北側を吹く西よりの風や、ジェット気流と呼ばれる上空の強い西風に流され、日本付近では北東方向に進む台風がほとんどです。

しかし、10号は進路が日本付近で北西に変わるという異例の状況となりました。

なぜそんなコースをたどるのか

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原因は、「いつもより東に偏った太平洋高気圧」と「寒冷渦(かんれいうず)」

本来台風は、太平洋高気圧の縁に沿って進むのですが、今年の太平洋高気圧は日本の東に居座り続けていて、日本付近への張り出しが弱い状態。さらに、大陸からは「寒冷渦」が進んできました。今回、この寒冷渦が西日本の上空に居座ってしまいます。

そこに、台風10号が東日本に接近。寒冷渦の周りを回る反時計回りの風に乗ってしまい、北西の方面へ進む史上初のコースをとり、その結果、史上初の「東北太平洋側からの上陸」の可能性が高まっています。

前例のないコースがもたらす影響

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現在のコースをたどった場合、台風は東北エリアに南東方向から直撃することになります。

その場合、東北エリアだからこそ警戒しなければいけないことがいくつか挙げられます。(公式Twitter情報より)






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今後、偏西風や高気圧、寒冷渦の位置により、台風10号のコースは変わることがあります。最新の情報を確認してください。
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