いつもの夏なら…

通常、台風は太平洋高気圧の縁に沿うように進み、日本付近では上空の強い風(偏西風)に乗って、西から東へスピードを上げて進む傾向があります。
台風10号も、普通であれば高気圧の縁に沿い、偏西風の流れにより、スムーズに北東へと進むはずですが…今年の夏はかなり変!
台風10号も、普通であれば高気圧の縁に沿い、偏西風の流れにより、スムーズに北東へと進むはずですが…今年の夏はかなり変!
台風10号、なぜ本州方向へ?
原因は、(1)いつもより東に偏った太平洋高気圧と(2)寒冷渦(かんれいうず)です。
(1)東に偏った太平洋高気圧

今年の太平洋高気圧は日本の東に居座り続けていて、日本付近への張り出しが弱い状態。
さらに、偏西風もまだ日本より北に位置しています。このため、台風10号は通常の流れに乗れず、スムーズに北東へ進めていません。
さらに、偏西風もまだ日本より北に位置しています。このため、台風10号は通常の流れに乗れず、スムーズに北東へ進めていません。
(2)寒冷渦(かんれいうず)

そもそも寒冷渦って?
日本の東にある高気圧が偏西風の流れをせき止めることで、偏西風が蛇行。
南に蛇行している部分(寒気がたまる部分)が本流から切り離されてしまいます。この切り離された部分が寒冷渦(かんれいうず)です。
南に蛇行している部分(寒気がたまる部分)が本流から切り離されてしまいます。この切り離された部分が寒冷渦(かんれいうず)です。

今回、この寒冷渦が西日本の上空に居座ります。
そこに、台風10号が東日本に接近。寒冷渦の周りを回る反時計回りの風に乗ってしまい、急に進路を本州方向へとるように変わる予想です。
今後、偏西風や高気圧、寒冷渦の位置により、台風10号のコースは変わることがあります。最新の情報を確認してください。
そこに、台風10号が東日本に接近。寒冷渦の周りを回る反時計回りの風に乗ってしまい、急に進路を本州方向へとるように変わる予想です。
今後、偏西風や高気圧、寒冷渦の位置により、台風10号のコースは変わることがあります。最新の情報を確認してください。