台風9号の軌跡
8月19日に発生した台風9号は、典型的な台風のカーブを描くことなく、まっすぐに北上。
22日に暴風域を伴って千葉県館山市付近に上陸しました。
上陸後も台風本体の雨雲を崩すことなく陸地を縦断、23日に北海道に再上陸し、足早にオホーツク海へと抜けていきました。
22日に暴風域を伴って千葉県館山市付近に上陸しました。
上陸後も台風本体の雨雲を崩すことなく陸地を縦断、23日に北海道に再上陸し、足早にオホーツク海へと抜けていきました。
各地の影響を振り返る
特徴1 北西側に活発な雨雲
台風9号は、中心の北西側に活発な雨雲ができ続けたたことが特徴でした。そのため冠水など雨の報告が東京の西部や埼玉などに偏ったのです。
台風北上と上空の気圧の谷(上空の隠れた低気圧や前線)が北から近づくタイミングが揃ったため、中心の北側で雨雲が発達する構造になったのではないかと思われます。
加えて、台風によって送り込まれる南東からの湿った風が陸地にぶつかって上昇気流が発生し、西側の内陸エリアで雨雲が発達したことが考えられます。
台風北上と上空の気圧の谷(上空の隠れた低気圧や前線)が北から近づくタイミングが揃ったため、中心の北側で雨雲が発達する構造になったのではないかと思われます。
加えて、台風によって送り込まれる南東からの湿った風が陸地にぶつかって上昇気流が発生し、西側の内陸エリアで雨雲が発達したことが考えられます。
特徴2 暴風域を保つ持久力型
伊豆諸島付近で暴風域ができた後、岩手県〜青森県付近へ北上するまで、暴風域を維持したのも、今回の台風の特徴です。
現在、東の海上は、関東〜東北南部まで、海面水温が25℃前後あって、平年より温かくなっています。
台風9号は、関東から東北まで陸上を通過しましたが、東寄りの海に近いエリアを通過したため、
海からの湿った空気の供給を受けやすく、勢力を維持したと考えられます。
現在、東の海上は、関東〜東北南部まで、海面水温が25℃前後あって、平年より温かくなっています。
台風9号は、関東から東北まで陸上を通過しましたが、東寄りの海に近いエリアを通過したため、
海からの湿った空気の供給を受けやすく、勢力を維持したと考えられます。
首都圏の水不足解消か!?
期待したものと言えば、関東地方の水不足解消。
神奈川の相模原方面のダムでは恵みの雨となりましたが、広い範囲で見ると期待ほどの成果は得られなかったようです。
※地図が見られない場合はオリジナルサイトでご覧ください
→現在のダムの貯水率
北関東のダムの流域で期待ほど雨が降らなかったのは、台風の進路が影響しました。
台風9号は関東地方の沿岸に接近した頃から、中心の北側に活発な雨雲が形成され、関東平野の広範囲に、特に内陸のエリアに大雨をもたらしました。
ただ、台風の中心が、栃木県、茨城県付近の関東地方の東側を北上したため、群馬県内では活発な雨雲の通過が平野部に集中し、ダムの流域の雨量があまり多くなりませんでした。
神奈川の相模原方面のダムでは恵みの雨となりましたが、広い範囲で見ると期待ほどの成果は得られなかったようです。
※地図が見られない場合はオリジナルサイトでご覧ください
→現在のダムの貯水率
北関東のダムの流域で期待ほど雨が降らなかったのは、台風の進路が影響しました。
台風9号は関東地方の沿岸に接近した頃から、中心の北側に活発な雨雲が形成され、関東平野の広範囲に、特に内陸のエリアに大雨をもたらしました。
ただ、台風の中心が、栃木県、茨城県付近の関東地方の東側を北上したため、群馬県内では活発な雨雲の通過が平野部に集中し、ダムの流域の雨量があまり多くなりませんでした。
残ったのは・・・迷走する10号
今後の進路に注意を
首都圏を直撃した持久力ある台風9号は去っていきましたが、残すは九州の南をうろつく、台風10号。
現在、日本列島の東西にはそれぞれ優勢な高気圧があります。
日本付近はその間になっており、台風を流す明瞭な風が上空に吹いていない状態です。
そのため動きが非常に複雑になっており、10号はゆっくりと迷走するように動いている状況。
今後の動きに要注意です。
現在、日本列島の東西にはそれぞれ優勢な高気圧があります。
日本付近はその間になっており、台風を流す明瞭な風が上空に吹いていない状態です。
そのため動きが非常に複雑になっており、10号はゆっくりと迷走するように動いている状況。
今後の動きに要注意です。