2016年の花粉飛散量
花粉の飛散は西高東低型
全国では2015年の55%に
2016年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、昨年の飛散量と比較すると、佐賀で207%、福岡で128%、北海道で109%など一部で飛散量が昨年より多かったエリアはあるものの、 全国平均では2015年の55%となりました。
花粉の飛散には、多い年と少ない年が交互にくる”表年・裏年”があります。
北海道で昨年より花粉の飛散量が多くなった要因としては、まさに今年の北海道が花粉が放出されやすい“表年”でした。
九州では表年・裏年よりも前年の夏の天気傾向に強く影響を受けやすい傾向にあります。2015年の夏が2014年の夏よりは日照時間が長かったことが要因だと考えられます。
一方、九州南部〜東北で昨年より飛散量が少なかった要因は、東北・東日本では花粉が放出されにくい“裏年”であったことと、 2015年の夏が西日本ほど曇りや雨の日が多く、雄花の生育に不向きな天候であったことなどが挙げられます。
花粉の飛散には、多い年と少ない年が交互にくる”表年・裏年”があります。
北海道で昨年より花粉の飛散量が多くなった要因としては、まさに今年の北海道が花粉が放出されやすい“表年”でした。
九州では表年・裏年よりも前年の夏の天気傾向に強く影響を受けやすい傾向にあります。2015年の夏が2014年の夏よりは日照時間が長かったことが要因だと考えられます。
一方、九州南部〜東北で昨年より飛散量が少なかった要因は、東北・東日本では花粉が放出されにくい“裏年”であったことと、 2015年の夏が西日本ほど曇りや雨の日が多く、雄花の生育に不向きな天候であったことなどが挙げられます。
みなさんの症状の変化
上のグラフは、2016年と2015年のシーズンを通しての症状報告の変化です。これを見ると、2016年の方が1月下旬〜2月上旬、4月上旬~中旬にツライと感じている方の割合が多いことがわかります。
花粉の飛散量は2015年の55%でしたが、2016年は暖冬の影響で1月のうちからごく少量の花粉が飛び始めたのに加えて、 顕著な大量飛散がなかった分、4月以降も継続的に花粉の飛散が続きました。
このため症状にもメリハリがなく、ツライ症状が長い期間続いたと考えられます。
花粉の飛散量は2015年の55%でしたが、2016年は暖冬の影響で1月のうちからごく少量の花粉が飛び始めたのに加えて、 顕著な大量飛散がなかった分、4月以降も継続的に花粉の飛散が続きました。
このため症状にもメリハリがなく、ツライ症状が長い期間続いたと考えられます。
全国”つらい”マップ
(↑ピンチイン・アウトで拡大・縮小)
こちらは、1月20日〜6月5日までの皆さんの”ツライ”の症状報告をマップで示したものです。
(●非常にツライ、●ツライの報告)
みなさんの花粉症のツラさは、3月〜4月上旬にかけて全国で爆発しているようです。
くしゃみシーズンは、まさに花粉シーズン!?
2016年のピークは3月中旬
昨シーズンは、花粉症によるくしゃみのカウント数と、花粉の飛散数の増減を比較する試みを実施。
そして今シーズンは新たに、ウェザーニュース会員の花粉症の皆さんに、自分の“くしゃみシーズンイン・ピーク・アウト”を記録していただきました。
上のグラフは、皆さんのくしゃみシーズンと、花粉の飛散量を示したものです。
(縦軸は左:くしゃみシーズンイン(人)と右:くしゃみシーズンピーク・アウト・花粉数(人・個)。どちらも全国の合計数。)
2月からくしゃみシーズンインを記録する方が増え、2下旬になるとくしゃみシーズンピークも増加。3月上旬にはくしゃみシーズンイン、ピーク、花粉数のピークが現れます。
そして、3月中旬には再びくしゃみシーズンピークの山と花粉数のピークが出現。
これらのことから、全国の皆さんのくしゃみシーズンは、早い人では2月中旬〜下旬にシーズンインし、3月上旬にピークに。それよりも遅い方は3月上旬にくしゃみシーズンインし、中旬にはピークを迎えることわかります。そして、皆さんがくしゃみのピークを感じる時は、実際に花粉も多く飛散しているようです。
ちなみに、2016年のくしゃみシーズン全国平均は、シーズンイン:2/27、ピーク:3/16、アウト:4/18でした。
そして今シーズンは新たに、ウェザーニュース会員の花粉症の皆さんに、自分の“くしゃみシーズンイン・ピーク・アウト”を記録していただきました。
上のグラフは、皆さんのくしゃみシーズンと、花粉の飛散量を示したものです。
(縦軸は左:くしゃみシーズンイン(人)と右:くしゃみシーズンピーク・アウト・花粉数(人・個)。どちらも全国の合計数。)
2月からくしゃみシーズンインを記録する方が増え、2下旬になるとくしゃみシーズンピークも増加。3月上旬にはくしゃみシーズンイン、ピーク、花粉数のピークが現れます。
そして、3月中旬には再びくしゃみシーズンピークの山と花粉数のピークが出現。
これらのことから、全国の皆さんのくしゃみシーズンは、早い人では2月中旬〜下旬にシーズンインし、3月上旬にピークに。それよりも遅い方は3月上旬にくしゃみシーズンインし、中旬にはピークを迎えることわかります。そして、皆さんがくしゃみのピークを感じる時は、実際に花粉も多く飛散しているようです。
ちなみに、2016年のくしゃみシーズン全国平均は、シーズンイン:2/27、ピーク:3/16、アウト:4/18でした。
来シーズン予想
スギやヒノキの雄花の生育に関わる今年の夏(7〜8月)は、晴れをもたらす太平洋高気圧の北への張りだしが弱く、北・東日本の太平洋側を中心に平年に比べて曇りや雨の日が多くなる傾向にあります。特に東日本では、冷涼で湿った空気を運ぶオホーツク海高気圧の勢力が強く、気温も平年よりも低めになる予想です。
一方で、太平洋高気圧に覆われやすいに西日本では、晴れて暑くなる予想。
夏の天候と表年・裏年のサイクルを考慮すると、2017年の花粉飛散は…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
◆東北・東日本
2016年は、広いエリアで2015年よりも飛散量が少ない裏年になりました。
2016年の夏の天候は雄花の生育には好条件ではありません。2017年は表年になりますが、今夏の気象条件も踏まえると、2017年は2016年並みか、やや多い程度になる予想。ただ、夏の天候次第では大きく変わる可能性があります。(夏の天候次第ではありますが、平年よりも少ない飛散量になる予想。)
◆西日本(九州除く)
2016年は、広いエリアで2015年よりも飛散量が少ない裏年になりました。
今夏の天候は、スギ・ヒノキの雄花の生育に好条件になるため、2017年は2016年の1.5〜2倍になる可能性があります。
一方で、太平洋高気圧に覆われやすいに西日本では、晴れて暑くなる予想。
夏の天候と表年・裏年のサイクルを考慮すると、2017年の花粉飛散は…
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◆東北・東日本
2016年は、広いエリアで2015年よりも飛散量が少ない裏年になりました。
2016年の夏の天候は雄花の生育には好条件ではありません。2017年は表年になりますが、今夏の気象条件も踏まえると、2017年は2016年並みか、やや多い程度になる予想。ただ、夏の天候次第では大きく変わる可能性があります。(夏の天候次第ではありますが、平年よりも少ない飛散量になる予想。)
◆西日本(九州除く)
2016年は、広いエリアで2015年よりも飛散量が少ない裏年になりました。
今夏の天候は、スギ・ヒノキの雄花の生育に好条件になるため、2017年は2016年の1.5〜2倍になる可能性があります。