西日本は猛暑に!
この夏は、西日本では猛暑となる日が多く、厳しい暑さに注意が必要です。
東日本は、猛暑となる日もありますが、あまり続かず、西日本よりは暑さが控えめとなる予想です。
東日本は、猛暑となる日もありますが、あまり続かず、西日本よりは暑さが控えめとなる予想です。
西日本ほど暑い要因は?
鍵を握るのは”2つの高気圧”
今夏の西日本が猛暑となる要因の1つとして考えられるのが、太平洋高気圧の張り出しです。
現在、太平洋高気圧が西日本の方に大きく張り出しています。
これは、エルニーニョの終息とともにインド洋東部の海面水温が高い状態が続くようになり、インド洋の周辺の対流活動が活発化。その結果、太平洋高気圧は勢力を強め、より西へ張り出すようになったのです。
そして、このインド洋周辺の対流活動が活発なエリアは今後段々と東に移動し、これにより太平洋高気圧が北へ押し上げらるため、西・東日本の広いエリアが太平洋高気圧に覆われるようになります。
現在、太平洋高気圧が西日本の方に大きく張り出しています。
これは、エルニーニョの終息とともにインド洋東部の海面水温が高い状態が続くようになり、インド洋の周辺の対流活動が活発化。その結果、太平洋高気圧は勢力を強め、より西へ張り出すようになったのです。
そして、このインド洋周辺の対流活動が活発なエリアは今後段々と東に移動し、これにより太平洋高気圧が北へ押し上げらるため、西・東日本の広いエリアが太平洋高気圧に覆われるようになります。
チベット高気圧が西日本上空に
そしてもうひとつ、”チベット高気圧”も関係しています。
チベット高気圧とは今の時期に中国大陸を中心に広範囲に広がる、太平洋高気圧よりも上空の高気圧です。
これがちょうど西日本の上空まで張り出しています。
そうすると、太平洋高気圧とチベット高気圧は広がる高度が違うため、ぶつかること無く、ちょうど西日本の上空で重なります。
すると、背の高い大きな一つの高気圧のようになり、ますます勢力が強まるのです。
このことから、今年の夏の西日本は、猛暑になる可能性が高いと考えられます。
チベット高気圧とは今の時期に中国大陸を中心に広範囲に広がる、太平洋高気圧よりも上空の高気圧です。
これがちょうど西日本の上空まで張り出しています。
そうすると、太平洋高気圧とチベット高気圧は広がる高度が違うため、ぶつかること無く、ちょうど西日本の上空で重なります。
すると、背の高い大きな一つの高気圧のようになり、ますます勢力が強まるのです。
このことから、今年の夏の西日本は、猛暑になる可能性が高いと考えられます。
2010年の記録的猛暑が再来
…まではなさそう?
過去にエルニーニョからラニーニャに転じた夏のうち、2010年は記録的猛暑となり、平均気温が154地点中55地点で観測史上最高を記録しました。
今年も2010年同様、春にエルニーニョが終息し、ラニーニャに転じる年になります。
では、あの記録的猛暑が再来するのかというと……
今のところ、全国的な”記録的”猛暑にはならない可能性があります。
というのも、今年は2010年の1つ前、1998年と似ていると考えられるためです。
今年も2010年同様、春にエルニーニョが終息し、ラニーニャに転じる年になります。
では、あの記録的猛暑が再来するのかというと……
今のところ、全国的な”記録的”猛暑にはならない可能性があります。
というのも、今年は2010年の1つ前、1998年と似ていると考えられるためです。
1998年、北日本は冷夏に
エルニーニョからラニーニャに変わる年といっても、夏の天候は毎回同じとは限りません。
1998年8月は、確かに西日本は平年よりも気温が高かったものの、北日本は冷夏になりました。
2010年と1998年で何が違ったかというと、4月の気温です。
北日本の4月と8月の気温は逆相関があるという一説があります。
ちょうど1998年の4月の北海道は平年よりも暖かく、これが2016年と同じ傾向にあたります。
このため、2016年も西日本を中心に猛暑となりますが、全国的な”記録的”猛暑にはならない可能性があると考えられるのです。
現に、今年の北日本の8月は平年よりも気温がやや低い予想となっています。
1998年8月は、確かに西日本は平年よりも気温が高かったものの、北日本は冷夏になりました。
2010年と1998年で何が違ったかというと、4月の気温です。
北日本の4月と8月の気温は逆相関があるという一説があります。
ちょうど1998年の4月の北海道は平年よりも暖かく、これが2016年と同じ傾向にあたります。
このため、2016年も西日本を中心に猛暑となりますが、全国的な”記録的”猛暑にはならない可能性があると考えられるのです。
現に、今年の北日本の8月は平年よりも気温がやや低い予想となっています。
西日本を中心に猛暑に注意!
詳しい解説をしてきましたが、”記録的猛暑”までは行かないにしても、この夏は西日本を中心に猛暑に注意なことは変わりません。
今のうちに熱中症のサインを改めて確認し、暑さ対策をしっかりして元気に夏を過ごしたいですね!
今のうちに熱中症のサインを改めて確認し、暑さ対策をしっかりして元気に夏を過ごしたいですね!