今後の進路と見解
【沖縄】
沖縄本島・先島諸島ともに6(水)から段々と2mを超えるほどの波になり、夜から海は大荒れに。
先島諸島では7日(木)~8日(金)の台風接近時は暴風や高波、大雨などに警戒が必要です。
【九州・中四国】
台風北上によって送り込まれる暖かく湿った空気の影響で、雨雲が発達しやすく、週後半~週末に九州や中国四国エリアに再び大雨をもたらす可能性があります。
※ニパルタック:ミクロネシアの言葉で有名な戦士の名前
▼動画で解説▼
沖縄本島・先島諸島ともに6(水)から段々と2mを超えるほどの波になり、夜から海は大荒れに。
先島諸島では7日(木)~8日(金)の台風接近時は暴風や高波、大雨などに警戒が必要です。
【九州・中四国】
台風北上によって送り込まれる暖かく湿った空気の影響で、雨雲が発達しやすく、週後半~週末に九州や中国四国エリアに再び大雨をもたらす可能性があります。
※ニパルタック:ミクロネシアの言葉で有名な戦士の名前
観測史上2番目の遅さ
1951年から過去65年間の統計で、6月まで台風発生がなかったのは、1998年と1973年のみでした。
今回の台風発生は、観測史上2番目に遅い記録となりました(1983年は6月25日に発生してタイ記録)。
■これまでの台風発生の遅い記録
1位 1998年7月9日
2位 2016年7月3日(今回)
3位 1973年7月2日
4位 1983年6月25日
今回の台風発生は、観測史上2番目に遅い記録となりました(1983年は6月25日に発生してタイ記録)。
■これまでの台風発生の遅い記録
1位 1998年7月9日
2位 2016年7月3日(今回)
3位 1973年7月2日
4位 1983年6月25日
台風発生が遅かった理由

台風1号の発生が遅いことには、やはりエルニーニョと関係があるようです。
今年は、5月までにエルニーニョ現象が終息し、夏からラニーニャ現象に移行する可能性が高いと見られています。
この傾向は、1998年や1973年にも見られました。
エルニーニョ現象は、太平洋赤道域の東部の南米沿岸付近で海面水温が高くなる現象ですが、この現象が終息した年は、インド洋で海面水温が高くなり、インド洋から太平洋西部の赤道域で上昇気流が活発になり、風の流れを集めやすくなる傾向があります。
その分、台風の主な発生海域であるフィリピンの東海上では、赤道域へと向かう風の流れが下降気流を強めるため、台風発生に必要な上昇気流が起きにくくなると考えられます。
今年は、5月までにエルニーニョ現象が終息し、夏からラニーニャ現象に移行する可能性が高いと見られています。
この傾向は、1998年や1973年にも見られました。
エルニーニョ現象は、太平洋赤道域の東部の南米沿岸付近で海面水温が高くなる現象ですが、この現象が終息した年は、インド洋で海面水温が高くなり、インド洋から太平洋西部の赤道域で上昇気流が活発になり、風の流れを集めやすくなる傾向があります。
その分、台風の主な発生海域であるフィリピンの東海上では、赤道域へと向かう風の流れが下降気流を強めるため、台風発生に必要な上昇気流が起きにくくなると考えられます。
今年の台風発生は少なめ…しかし?

上陸台風が多い年も
平均的には4月までに台風1号が発生します。
今年はすでに2ヶ月遅れているため、年間の台風発生数は22前後と平年の8割ほどに留まると予想されます。
ただ、発生数が少なくても油断できません。例えば1998年は、年間の台風発生数は16と少なくなりましたが、そのうち8つが日本に接近し、なんと平年より多い4つの台風が上陸しました。発生が少なくても、影響も少ないとは言い切れないのです。
台風シーズンはまだこれから。
九州〜東北では、梅雨が本格化したばかりですから、普段から心構えをしておきたいところです。
今年はすでに2ヶ月遅れているため、年間の台風発生数は22前後と平年の8割ほどに留まると予想されます。
ただ、発生数が少なくても油断できません。例えば1998年は、年間の台風発生数は16と少なくなりましたが、そのうち8つが日本に接近し、なんと平年より多い4つの台風が上陸しました。発生が少なくても、影響も少ないとは言い切れないのです。
台風シーズンはまだこれから。
九州〜東北では、梅雨が本格化したばかりですから、普段から心構えをしておきたいところです。
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