北日本と九州で
健康度が低い理由は?
日照不足と台風が関係
桜の健康状態は花芽が形成される夏場の気象条件が影響されると言われています。
まず、北日本の夏場の気象条件を見てみると、昨年の8月下旬はやませ(冷たく湿った風)が影響し、日照時間が短く、光合成が十分に行われていないようでした。
次に九州を見ると、昨年の8月後半に前線の影響で日照時間が少なかったことや、熊本に台風15号が8月24~25日に上陸。そのとき、瞬間風速25m/sを記録した暴風で葉が傷ついてしまったようです。葉が傷つくと枯れてしまい、光合成をして栄養を作るところがなくなり、健康度が低くなったことが要因と考えられます。
まず、北日本の夏場の気象条件を見てみると、昨年の8月下旬はやませ(冷たく湿った風)が影響し、日照時間が短く、光合成が十分に行われていないようでした。
次に九州を見ると、昨年の8月後半に前線の影響で日照時間が少なかったことや、熊本に台風15号が8月24~25日に上陸。そのとき、瞬間風速25m/sを記録した暴風で葉が傷ついてしまったようです。葉が傷つくと枯れてしまい、光合成をして栄養を作るところがなくなり、健康度が低くなったことが要因と考えられます。
桜の健康に陰り
全体の桜健康状態は悪化傾向
昨年と比較すると”優良”が8ポイント減って、“正常”が5ポイント、“やや生育不良”が3ポイント増加し、悪化していることがわかります。
健康度は過去6年で最も悪い結果に
2011年から全国平均の健康度を見ると、今年は最も悪い結果になりました。「優良」判定の範囲ないですが、2011年の1.49と比較すると2016年は1.70と0.21健康度が悪化し、樹勢が衰退傾向と言えそうです。
日本花の会 樹木医の和田博幸さんからは「健康度が低下しても、1~2年単位ではほとんど気づかないが、低下傾向が5年も続くと太枝が2、3本は枯れるリスクがある。明らかな変化で、樹勢衰退の警告と捉えられる。」とコメントをいただいています。
日本花の会 樹木医の和田博幸さんからは「健康度が低下しても、1~2年単位ではほとんど気づかないが、低下傾向が5年も続くと太枝が2、3本は枯れるリスクがある。明らかな変化で、樹勢衰退の警告と捉えられる。」とコメントをいただいています。