4月になっても台風は発生せず
台風は真冬でも発生し、平均的に4月までには台風1号が発生しますが、今年はまだ1つも発生していません。
4月になっても台風が発生しないのは、2011年以来5年ぶりとなります。今年はこの先も、台風の発生数が少ない傾向になりそうです。
4月になっても台風が発生しないのは、2011年以来5年ぶりとなります。今年はこの先も、台風の発生数が少ない傾向になりそうです。
決め手はエルニーニョ現象の終息
なぜ今年の台風発生は少なくなると考えられるのか。その背景にはエルニーニョ現象の終息があります。
エルニーニョ現象は、太平洋赤道域の東部の南米沿岸付近で海面水温が高くなる現象で、時として冷夏や暖冬の原因のひとつになるなど天候に大きく影響することがあります。
このエルニーニョ現象が、2014年の夏から続いていますが、ようやく弱まり始め、今年の夏には終息する見通しとなってきました。
過去のデータを振り返ってみると、エルニーニョ現象が終息した年は、インド洋で海面水温が高い状態が続く傾向があります。
この時、インド洋から太平洋西部の赤道域にかけて対流活動が活発になり、雲が発生しやすくなります。その分、台風の主な発生海域であるフィリピンの東海上では、赤道域へと向かう風の流れが下降気流を強めるため、対流活動が不活発となり、台風が発生しにくくなると考えられます。
エルニーニョ現象は、太平洋赤道域の東部の南米沿岸付近で海面水温が高くなる現象で、時として冷夏や暖冬の原因のひとつになるなど天候に大きく影響することがあります。
このエルニーニョ現象が、2014年の夏から続いていますが、ようやく弱まり始め、今年の夏には終息する見通しとなってきました。
過去のデータを振り返ってみると、エルニーニョ現象が終息した年は、インド洋で海面水温が高い状態が続く傾向があります。
この時、インド洋から太平洋西部の赤道域にかけて対流活動が活発になり、雲が発生しやすくなります。その分、台風の主な発生海域であるフィリピンの東海上では、赤道域へと向かう風の流れが下降気流を強めるため、対流活動が不活発となり、台風が発生しにくくなると考えられます。
過去にも同じような傾向あり
過去に同じような海面水温の傾向を示した年は、1983年、1998年、2003年、2010年とありますが、年間の台風発生数は14~23で、平年の25.6より少ない傾向がありました。
このため、2016年の台風発生は少ないと予想されるのです。エルニーニョ現象は終息しても、日本の夏の天候を左右しそうです。
このため、2016年の台風発生は少ないと予想されるのです。エルニーニョ現象は終息しても、日本の夏の天候を左右しそうです。