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星空Ch.

しし座の神話

ネメアの森に、鋼のように硬い皮膚をもった人食いライオンが住みついていました。何人もの若者が退治に森に向かいましたが、帰ってきた者はいませんでした。ある時、この話がティリュンスのエウリステウス王の耳に入りました。王は妻子殺しの大罪を犯したヘラクレスに、罪の償いとして与える12の苦難の1つに、人食いライオンの退治を挙げたのです。

しし座星図
しし座

怪力ヘラクレスは、こん棒と強力な弓矢を持って退治に向かいましたが、硬い皮膚をもつ人食いライオンには効きませんでした。それでもヘラクレスは諦めず、自らの怪力を活かして、人食いライオンの首を三日三晩絞めつけ続けました。この様子を見ていた女神ヘラは、ヘラクレスを憎んでいたため、よく戦った人食いライオンを称えて星座にしたのです。