土砂災害向け 減災アラーム緊急リリース

広島の大規模な土砂災害(8/20)を受け、ウェザーニュースは、広島市と同様のリスクがある7地点をピックアップ。この7地点限定、2014年10月末までの期間限定で「土砂災害向け 減災アラーム(Ver1.0)」のサービスを試験的に開始しました。また、土砂災害の被害を少しでも減らすべく、”土砂減災”コミュニティを皆さんと一緒に立ち上げていきます。

7地点共通の特徴と過去の災害

この7地点は、これまでにも大規模な土砂災害を経験し、今回の広島市と気象・地形・地質の面で類似しており、同様のリスクがあります。

詳しい解説

7地点の特徴

1)気象
湿った空気が長時間流れ込みやすい
2)地形
風上に山がある
(湿った空気がぶつかり雨雲が発生しやすい)
3)地質
崩れやすい土壌

7地点の過去の災害発生日と雨量

  • 広島県広島市
    2014年8月20日 121.0mm/h
  • 広島県呉市
    1999年6月29日 73.5mm/h
  • 山口県防府市
    2009年7月21日 72.5mm/h
  • 長崎県長崎市
    1982年7月23日 112.0mm/h
  • 熊本県阿蘇市
    2012年7月12日 108.5mm/h
  • 熊本県水俣市
    2003年7月20日 81.0mm/h
  • 鹿児島県出水市
    1997年7月10日 62.0mm/h

「土砂減災コミュニティ」参加のお願い

今回のアラームリリースは、土砂災害による被害を減らすためのファーストステップに過ぎません。

Ver.1.0は上記7地点限定・期間限定のリリースとなりましたが、今後さらなる減災を目指して、全国に拡大・通年のサービスにVer.upしていきたいと思います。そのために、サポーターの皆さんにご協力頂きたいのです。

ウェザーニュースでは、土砂災害による被害を少しでも減らすべく、「土砂災害向け 減災アラーム」のVer.upをはじめ土砂災害の減災に関わるサービスを一緒に作る仲間を募集します。

現在ウェザーニュースには、土砂災害の危険度の把握に必要な情報として、「地中の水分量のデータ」や、皆さんからのウェザーリポートを元にした「詳細な実況天気データ」はあり、「予報センター」にはそれらを24時間体制で運営する予報技術者がいます。一方で、残念ながら「地質」や「地形」に関する知見がまだまだ足りません。

そこで、サポーターの皆様の中に、以下の情報について知見のある方はいらっしゃいますか?

  • 地質データの解析・分析ノウハウ
  • 地形データの解析・分析ノウハウ
  • 土砂災害の過去の被害履歴(場所・日付)

Google+のコミュニティ機能を利用して「土砂減災コミュニティ」を立ち上げました。

詳細はこちらで情報交換や議論をしていきますので、情報やご意見をお寄せください。

このコミュニティはどなたでも参加可能(承認申請あり)です。知見をお持ちの方はもちろん、ジャストアイデアだけでも想いがあればOKです。どなたでも遠慮なくお気軽にご参加ください。

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皆さんとチカラを合わせて土砂災害による被害を少しでも減らしていきたいと思います。ご協力よろしくお願いします。