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2012年5月6日

茨城・栃木 竜巻徹底検証

竜巻を発生させた雲の正体とは?

竜巻リポート到着時の雨雲の様子を見ていきます。

茨城・栃木の雨雲レーダー

解説

竜巻リポート到着時の雨雲レーダーには、 茨城県つくば市周辺では赤や黄色の 激しい雨を降らせる雨雲が映っていました。 この雲の真下では、強い雨やアラレや ヒョウが降っていました。

続いて、同じ時間に、皆さんから寄せられた10分天気リポートをみていきます。

茨城・栃木の10分天気マップ

解説

同時刻の10分天気リポートによると、赤や黄色の雨雲の下では、ゴォーーという激しい雨の報告が集中しています。また、アラレやヒョウというシビアな現象のリポートも届いていました。

“スーパーセル”通過の可能性

雨雲レーダーや10分天気報告などの解析から、茨城県つくば市周辺では、「スーパーセル」と呼ばれる激しい現象をもたらす積乱雲が通過したと思われます。その雲の高さは上空14km以上に到達と解析。このスーパーセルが竜巻の発生環境となったと考えられます。日本の竜巻としては、過去最強クラスと言えそうです。

竜巻の前兆

竜巻の発生直前には、激しい雨に加えて「アラレ」や「ヒョウ」が降ることが多く、竜巻の前兆ともいえそうです。

そのほか竜巻の前兆

・真っ黒な雲が近づき、急に暗くなる
・雲が垂れ下がるように見える
・雷鳴が聞こえたり、稲光が見える
・急に冷たい風が吹きだす

これらの前兆を見つけたら、最新情報を確認するようにしてください。

また、実際に竜巻を発見した場合

・頑丈な建物など、屋内の安全な
場所に避難してください。
・屋内では窓の近くを離れてください。
・飛び散ったガラスによる怪我を防ぐため、カーテンをしめてください。
・浴槽など、家の中でも
より丈夫な所に避難してください。