2012年夏の振り返り
今年の夏は、後半ほど厳しい暑さに。お盆期間中までは、夏にしては過ごしやすい日が続いていましたが、お盆を過ぎたあたりから、夏が猛スパートをかけてきました。
全国のサポーターに今年の夏の暑さについて、「漢字一文字で言うと?」という質問で、「猛」「並」「快」「涼」の4択で聞いてみました。
結果は、圧倒的に「猛」という一文字が選ばれました。この猛烈な暑さとなっている残暑の状況が如実に出る結果となりました。
また、今年の夏の特徴について、「暑さ」「大雨」「少雨」「雷」の4択で聞いてみました。
■半数以上が「暑さ」、北日本で「暑さ」7割超
全国の結果を見ると、半数以上の人が「暑さ」を選びました。特にエリア毎で見ると、北日本で暑さを選んだ割合が7割を超え、多くなっています。また、同エリアでは次に「少雨」の回答も多くなっています。これは、北日本で晴れて暑くなり、その結果、降水量が少なくなる要因となったことを表しています。
■沖縄・九州で大雨、四国・近畿で雷感
沖縄は台風、九州は梅雨末期の大雨で大雨感、近畿はお盆休み中の大規模雷雨が要因で、雷感が高まったと考えられます。
ソラテナの一日の最高気温の平均と、ソラテナが観測した雨日数を比べてみると、この夏の暑さの傾向が見えてきました。
■雨日数の計算方法
10分ごとに雨を観測しているソラテナが、一度でも「感雨」した日の平均日数を算出しています。
■暑さは「西並北暑」
北海道や東北北部は、西日本と比べると低めに見えますが、8月後半に晴れて気温が高い日が続いたため、いつもの夏よりも暑い夏になりました。 この後半の猛烈な残暑は、2年前のスーパー猛暑に匹敵する暑さとなっています。 一方、雨の降る日が多かった西日本太平洋側では、昨年よりも気温が低く、気温としてはいつもの夏と同じくらいの暑さになっています。
■関東~東北で晴れて少雨傾向
台風ができる領域がいつもの夏よりやや北だったので、太平洋高気圧の中心が日本に近づいていました。このため、本州付近で高気圧の勢力が強い状態が続き、各地で暑い夏になったのです。 そして、高気圧の中心は西にいったり、東へいったりするのですが、東日本に近いことが多かったため、関東~東北で晴れて暑く、雨が少ない夏となりました。 そのため、東北では水不足に悩む農家からの声が届いています。
また、高気圧の縁をまわるように暖かく湿った空気が入りやすかった影響で、西日本の太平洋側ほど雨が多くなったのです。
さらに今年の夏に熱中症になったかどうか、健康状態について聞いてみました。
■熱中症予備軍は約3割 東北北陸の県で、予備軍率高い
「熱中症になった?」の調査の結果を見ると、「なった」の割合が高い県の上位10県には東北が2県がランクイン。11位には岩手が入っていました。また、「なりかけた」と答えた割合が高い県の上位10県にも東北が2県ランクイン。また、北陸が3県ランクインしていました。このことから、東北など北日本では暑さが厳しい夏となったということが伝わってきます。