サクラニュース4月14日号

旧くから日本人の心に咲き続けている桜。美しい呼び名や桜にまつわる言葉が沢山あります。

心に咲き続けている桜

埼玉県川口市 マーシーさん

桜にまつわる言葉

桜雨【さくらあめ】

桜の花の咲く頃に降る雨、桜花に降り注ぐ雨を指してこう呼びます。

桜雨

茨城県取手市 みいにやさん

花筏【はないかだ】

桜の花びらが水面に散って流れていく様を、筏に見立てた美しい言葉です。

花筏

東京都目黒区 めぐろのさけさんさん

花明り【はなあかり】

咲き誇る桜のまわりは暗闇でも明るく感じられ、「花明り」と呼ばれます。

花明り

茨城県行方市 みいさん

桜月夜【さくらづきよ】

『清水へぎおんをよぎる桜月夜
 こよひ逢ふ人みなうつくしき』
与謝野晶子の造語と言われています。 花と月の輝きに照らされて、何もかも美しく見える幸せなひとときですね。

桜月夜

神奈川県横須賀市 そらさん

桜人【さくらびと】

桜の花を眺める人を、このように呼びます。ほかにも「花人」「花見人」などの呼び方があり、昔から沢山の人が桜を愛でていたことが伝わってきます。

桜人

兵庫県神戸市 ☆Picanなっちゃん!さん

花衣【はなごろも】

昔はお花見に来ていく晴れ着を「花衣」といいました。女性たちはここぞとばかりおめかしをしたのでしょう。今では動物に花衣を着せることも。

花衣

三重県四日市市 yazyaz@三重北さん

花便り【はなだより】

開花予想やお花見情報…サクラニュースもですね。今も昔も「花便り」で賑わっています。

桜の異名

夢見草【ゆめみぐさ】

夢のように儚く散っていくことから、桜のことをこう呼んだりもします。最近では夢をふくらませながら眺めることも増えていて、昔とは違う意味で「夢見草」という言葉が当てはまりそうですね。

挿頭草【かざしぐさ】

『ももしきの大宮人はいとまあれや
 桜かざして今日もくらしつ』
歌人の山部赤人が詠んだ句から、桜は挿頭草とも呼ばれるようになりました。
大宮人(宮中に仕える人)は、植物の生命力を身につけるという意味で髪や冠に桜を挿していたようです。

曙草【あけぼのぐさ】

夏から秋にかけて咲く「あけぼのそう」、漢字は同じですが読み方を変えると桜の異名の一つになります。
『またや見ん交野のみ野の桜狩り
 花の雪散る春のあけぼの』
この名は、藤原俊成の詠んだ句から呼ばれるようになったと言われています。あけぼのの淡い空の色を見て詠んだ句なのでしょうか。