花粉プロジェクト2016

第2回花粉飛散傾向発表

【2015.11.26 発表】

11月6日〜11月16日に実施したスギの雄花調査の結果と気象状況から、来春の全国花粉予想(飛散時期)を発表します。事前対策にお役立てください。

2月上旬に花粉シーズン到来
平年より早めのエリアも

花粉の飛散開始予想2015年

スギの雄花は、冬の寒さで休眠から目覚め、寒さがピークを越えて暖かい日が増え始めると花粉を飛ばし始めます。
今冬の気温は、およそ平年並み〜やや高めで推移する見込みです。このため、2016年のスギ・ヒノキ花粉シーズンインは北〜西日本の各地で平年並のところが多い予想。九州や関東の早い所では2月始めから飛散が始まり、2月中旬には東海や西日本で飛散が開始する見通しです。
ただ、東海や四国太平洋側、九州では平年よりやや早くなるところもありそうです。

みんなからの雄花リポート

ウェザーリポーターのみなさんから、たくさんのスギの雄花リポートが届きました!

みんなからの雄花リポート

左:「今年は今まで見て来たうちで最少ですね」(秋田県 だまっこさん)
中:「花の付いている個体数が少なかったです。時期的なものでしょうか?」(長野県 -さん)
右:「例年と同じような感じです」(兵庫県 舞桜☆さん)

詳しいエリアの傾向

エリア毎に、花粉の飛散開始&ピーク時期を詳しく解説!各エリアのボタンをタップしてチェックしよう。

森林活性度マップ

みんなからの雄花リポート

森林の活性度は、全国のスギ・ヒノキ林の雄花の状況を、衛星を使って解析したデータです。この値が高いほど、植物は光合成を活発に行い、スギの雄花の量が多くなるとみられます。
今回、北・東日本では2014年夏よりもFPARが同程度か低くなり、西日本では、高くなりました。これは、2016年の花粉飛散量が、北~東日本では2015年並か少なく、西日本を中心に2015年より多くなる傾向であることを示しています。

※今回用いたのは、千葉大学環境リポートセンシング研究センターと共同研究してきた「光合成有効方放射吸収率(植物が光合成に有効な波長の光を吸収する割合:FPAR)」から解析したデータです。


今シーズンの飛散量は、西日本で昨シーズンより多くなる予想のため、万全の対策が必要!北〜東日本も、もちろん油断は禁物です。飛散開始の2週間前までを目安に対策を始めるのがオススメです。