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花粉プロジェクト2012

第2章 花粉量と症状の変化

九州南部

2012年花粉飛散・症状傾向

今シーズンは統計的に花粉量が少ない年(裏年)にあたりましたが、前年の夏は暑い日が多く、花粉の発生源となる雄花の生育には適した条件でした。過去5年平均(平年)と比べると平年並みか、平年より多い飛散量となり、昨シーズンと比べると、60~90%程度の飛散量に匹敵する飛散量となりました。
今シーズンは寒さの影響で飛散開始が遅れていましたが、他のエリアよりも寒気の影響を受けにくく、晴れて気温が上がった日が多くなりました。このため、全国的に見ても花粉が飛びやすく、平年並みの飛散量になったものと考えられます。
特に3月上旬や3月末~4月はじめには、寒さの緩みや強風によって、花粉の飛散量がいっきに増えました。この時期がそれぞれ、スギ・ヒノキ花粉の飛散ピークとなりました。
なお、飛散量は昨年よりやや少なくなった分、症状も昨年よりやや緩和されたようです。