2014年ゲリラ雷雨傾向
2014年は全国で3,219回のゲリラ雷雨が発生。特に7月19日〜21日の3連休は、この時期としては強い寒気が流れ込み、今期で最もゲリラ雷雨が発生した日となりました。 8月中旬から下旬には日本海付近に前線が停滞。広島市や京都府福知山市などでは夜間帯に集中豪雨が発生しました。 9月は突発性のゲリラ雷雨は発生しにくくなりましたが、寒気を伴った低気圧が北日本を通過し大気の状態が不安定に。9月10日は東京都心でゲリラ雷雨が発生し、道路冠水などの被害をもたらしました。
5万人を超える参加者と、全国80ヶ所で雨雲を高頻度で観測する小型レーダー「WITHレーダー」、全国3,000ヶ所に設置する気象観測システム「ソラテナ」の解析データ、「ゲリラ雷雨防衛隊」を発足し、監視体制を強化。さらに、さまざまな気象要素とウェザーリポートを組み合わせて活用しました。この結果、「ゲリラ雷雨防衛隊」を結成した期間(7月15日〜9月30日)における、“ゲリラ雷雨”発生の危険性を事前に知らせる「スマートアラーム(ゲリラ雷雨モード)」は全国平均で“ゲリラ雷雨”発生の56分前に送信し、安全な場所への退避や対策を行う方へ余裕を持ってお知らせすることができました。
今年の“ゲリラ雷雨”の発生回数は、東京都で96回、大阪府で145回、愛知県で167回、福岡県で60回となり、大阪府の発生数は昨年の約3倍という結果に。“ゲリラ雷雨”発生を事前に知らせる「スマートアラーム(ゲリラ雷雨モード)」は、平均56分前に送信することができました。
都道府県 | ゲリラ雷雨 発生回数 (回) | 事前メール 送信時間 (分) |
---|---|---|
全国 | 3219 | 56 |
北海道 | 86 | 51 |
青森 | 43 | 63 |
秋田 | 23 | 52 |
岩手 | 36 | 62 |
山形 | 48 | 55 |
宮城 | 112 | 52 |
福島 | 175 | 50 |
茨城 | 120 | 37 |
栃木 | 141 | 50 |
群馬 | 109 | 55 |
千葉 | 45 | 40 |
東京 | 96 | 44 |
埼玉 | 131 | 51 |
神奈川 | 37 | 54 |
山梨 | 14 | 99 |
長野 | 97 | 55 |
静岡 | 95 | 55 |
愛知 | 167 | 39 |
岐阜 | 113 | 57 |
新潟 | 108 | 58 |
富山 | 32 | 42 |
石川 | 8 | 103 |
福井 | 8 | 47 |
三重 | 138 | 73 |
滋賀 | 138 | 63 |
京都 | 107 | 58 |
奈良 | 70 | 57 |
兵庫 | 115 | 62 |
大阪 | 145 | 44 |
和歌山 | 16 | 59 |
鳥取 | 24 | 72 |
島根 | 13 | 59 |
岡山 | 73 | 64 |
広島 | 65 | 74 |
山口 | 25 | 59 |
香川 | 29 | 42 |
徳島 | 39 | 62 |
愛媛 | 25 | 53 |
高知 | 14 | 79 |
福岡 | 60 | 62 |
大分 | 33 | 64 |
佐賀 | 29 | 79 |
長崎 | 20 | 52 |
熊本 | 58 | 62 |
宮崎 | 49 | 63 |
鹿児島 | 40 | 79 |
沖縄 | 50 | 54 |