名古屋市を襲ったゲリラ雷雨
この日は日本海側にある低気圧に向かって南から湿った空気が流入。また、本州の南の海上には冷たい空気(上空約5800m付近で-6度以下)があり、東日本太平洋側の大気の状態が不安定で、雨雲が発生しやすい状況であった。
名古屋市では16時までの1時間で、局地的に30mm(10分雨量21mm)を観測。リポートで雷がなっているという報告もあり、短時間で激しい雷雨となった。
この日は三重県で既にゲリラ雷雨が発生しており、強い雨を降らせていた。その後、14時過ぎ頃から名古屋市周辺で入道雲のリポートが届き始めた。この際、雨雲の急な発生・発達を予想する当社の独自システム「ゲリラ雷雨解析予測システム」では、発生する可能性が高い0.8(赤色で囲われた部分)を示しており、名古屋市周辺の雲の発達具合をリポートで監視する必要があることを示唆していた。 これにより、防衛隊本部では14時55分に、「スマートアラーム(ゲリラ雷雨モード)」を送信。その後、15時には雨雲レーダーで雨雲をとらえ始め、15時半に雨は降り出した。防衛隊リポートと当社の独自システム「ゲリラ雷雨解析予測システム」の活用により、30分前にサポーターへゲリラ雷雨発生を伝えることができた。