夏休み最初の連休を
ゲリラ雷雨が直撃
上空の強い寒気が(青いエリア)が日本列島を通過。南から暖かく湿った空気(赤い矢印)が流れ込み、東北〜西日本の広い範囲で大気の状態が不安定な状況となっていた。特に連休2日間の19,20日は広い範囲でゲリラ雷雨が発生した。 20日16時過ぎより東京湾北部沿岸の南東風と東北東風の収束線付近から積乱雲が発生を開始。その後、地上風の収束はさらに強まりながら埼玉県中部から東京湾北部にかけてライン状に延び、これに沿って積乱雲が発達、組織化された。積乱雲を移動させる風上(北西)側での新たな雲の発生に加え、その側面でも新たな積乱雲セルが発生したため、帯状となった雨雲全体の動きはほぼ停滞していた。これに伴い東京都心付近では17時50分までの1時間に53mmを降らせる集中豪雨となった。
実際にゲリラ雷雨により都内から横浜周辺では、この集中豪雨による冠水や激しい雷雨の報告が多数届いた。
この日は、大気の状態が不安定で雷雨が全国的にどこで発生してもおかしくない環境であった。当日の関東地方は、ゲリラ雷雨警戒エリアとして注意喚起をしており、午前中から関東地方北部や山沿いのリポーターからグレーの雲の報告が届いていた。15時を過ぎると都心方面でも濃いグレーの雲の報告が急増。サポーターから「天気が下り坂になりそう(雨が降りそう)」という報告が増えたことにより、16時15分頃から都心周辺に「スマートアラーム(ゲリラ雷雨モード)」を送信した。
その後、夜にかけて東京都心でも落雷や道路冠水など、多数の被害報告が届いた。