
この日は上空に強い寒気を伴う低気圧が日本海をゆっくり東へ移動し、この南東側にあたる関東地方には、南からの暖かく湿った空気が流れ込みやすかった。上空の寒気が強かった(最も低い所で、上空約5800m付近で―9度以下)ため、大気の状態は非常に不安定で、関東~東北地方で非常に激しい雷雨となった。また、積乱雲から吹き出す冷たい空気と南からの暖かく湿った空気がぶつかり、新たな雷雲を発生させたため、広範囲で激しい雷雨になったものと考えられる。(※参照)

鹿沼(栃木県)では99.0ミリ(16:57までの1時間)を観測するなど、関東北部では猛烈な雨となった。また、東京都心でも20時35分までの1時間に17.5㎜の雨を観測し、その日開催されていた隅田川花火大会は激しい雷雨により開始30分程度で中止となった。さらに、雷雨に伴って1時間で7度前後の気温低下が観測されたところもあり、急な雨や突風、気温低下による低体温症で救急搬送された方もいた。

この日は午前中から千葉県や茨城県の一部で雷雨が発生していたが、午前中はまだ晴れている所が多かった。ただ、昼頃になると関東北部を中心にモクモクと空高くまで発達した積乱雲の報告が届き始めた。 その後、午後1時前後になると関東南部からもグレーの雲や積乱雲の報告が増え始め、「スマートアラーム(ゲリラ雷雨モード)」を送信した。また、関東北部からも午後2時前後になるとグレーや黒っぽい雲の報告が増え始め、「スマートアラーム(ゲリラ雷雨モード)」の送信を行った。 また、16時30分を過ぎると、群馬県や栃木県を中心として、広範囲で非常に激しい雷雨となり、栃木県内では道路冠水の報告、ヒョウなどの報告も届いた。さらに、午後7時を過ぎると活発な雨雲は関東南部まで南下し、都心付近でも非常に激しい雷雨となった。この際、雨雲の急な発生・発達を予想する当社の独自システム「ゲリラ雷雨解析予測システム」を活用したことにより、より迅速かつ的確にゲリラ雷雨の発生を予測することができた。

※参照
